有志の学ファシが研修を企画・運営しました~第14期学生ファシリテータ ファシリテーション研修~

2024.01.11

教育支援研究開発センターでは、第14期学生ファシリテータ(以下、学ファシ)を対象に10月より全5回の構成でファシリテーション研修を実施しています。この研修は、学ファシ同士の関係性構築、ファシリテータとしての基本的なスタンス・マインド・スキルを体感的に知ることを目的にしています。
11月25日(土)に実施した第3回の研修は、「ファシリテータマインドを理解する」をテーマに有志の学ファシ3人(以下、企画・運営メンバー)が研修内容の企画・運営にチャレンジしました。

実施概要

ファシリテーション研修③

日時 2023年11月25日(土)9:30~12:30
場所 ラーニングコモンズ(雄飛館2階)
およびスチューデントコモンズ(真理館2階)

プログラム

  • 導入(研修全体の目的・ゴール、F工房が大切にしているファシリテータマインドについて)※
  • チェックイン(今の気持ちをグループで共有)※

以下のプログラムは新規活動者と継続活動者で会場を分けて実施

  • インプット(ファシリテータマインドについておさらい)
  • ワーク①「安心できる場ってなぁに?」(新規活動者)/「ファシリテータにとって大切なマインドって何?」(継続活動者)
  • ワーク②「安心できる場をつくるためにファシリテータに何ができるだろう?」

以下のプログラムは全員同じ会場で実施

  • ワーク③「安心できる場を体感しよう」(ファシリテータ役と参加者役に分かれてロールプレイング、その後グループ内でフィードバックし合う)
  • 個人ワーク「あなたにとって安心とは何だろう?」、グループで共有
  • まとめ、意図開き(プログラムやワークの狙い・意図・ポイント等を解説)
  • クロージング(企画・運営メンバーから一言)※

※箇所以外は企画・運営メンバーの学ファシが進行を担当

プログラムの詳細

今回の研修では、安心できる場について考え、それをつくるためにファシリテータとして大切にしたいマインド(心がまえ)がイメージできる状態を目指し、企画・運営にチャレンジすることを希望した学ファシ3人が企画段階から当日の運営までを担当しました。3人は約1カ月前から打ち合わせを重ね、目的や到達目標の設定、テーマに沿ったワーク内容の検討、スライド作成等、当日に至るまでに様々な準備をしてきました。
ファシリテータマインドを理解することが今回の研修の大きな目的でしたが、企画・運営メンバーはプログラムをデザインするうえで、いくつかあるマインドのなかでも「安心」を大切にしました。
研修のまとめとして、プログラムやワークの狙い・意図・ポイント等を伝える「意図開き」では、根底に安心できる場があることがフラットな関係を築き、対話ができる、支援ができることへとつながっていく、と企画・運営メンバーがファシリテータマインドについて解説してくれました。
ファシリテータにとって大切なマインドについて模造紙に書き出す継続活動者
安心できる場について自分の意見をグループメンバーに共有する新規活動者
意図開きのスライドの一部(企画・運営メンバー作成)
学ファシは最近では、自分たちで場をデザインすることに関心を持ったり、より学びが深まるような工夫について考えたりと積極的な取り組みが見られます。ぜひ、学ファシの今後の活躍にご期待ください。

参加した学ファシの声(研修終了後のリフレクションレポートより)

今日の研修内容から、学んだこと・気付いたこと

  • どんな場が安心できるか、ということは割と簡単に誰もが思いつくことであろうが、それを実際に作るとなるとかなり難しいことがわかった。これらを知ったことで、よりこの研修の意義を感じた。
  • 「マインド」といわれて人によって同じワードを使って表現していても想像している背景や内容が少しずつ違うなと感じることもあり、新たな視点を持つことができました。
  • 安心する場を作るためにファシリテータがすべきことは何かを考えることができました。グループの皆が自分の意見や考えを話しやすい環境を作ってくれたように、自分もそうしたいと思いました。

明日からやってみたい・やってみようと思う「一歩」

  • 「共感し合える場のためにはどう動く?」という観点で、言葉や表情など意識したいです。
  • 「対話」とは何か自分の中で改めて深掘りしたいと感じた。
  • 共感や受け取ることは安心に繋がるとても大切なことだと再確認しました。さらに、その場で起きることに身を任せてみる心の余白も持ちたいです。
  • グループワークにおいて、ファシリテータと参加者は対等の立場でありたいと感じた。

感想や意見、企画・運営メンバーへのメッセージなど

  • 安心とは何かについて言語化することで、自分自身の理解も深まったし、他の人がどのように考えているのか知ることができて、たくさんの学びがあった研修でした。
  • どのワークもとても楽しく安心できる場について考え直すことができました!これからのファシリテータ活動に役立てていきたいです!
  • 来年は自分がこの研修を作りたい。
  • 学生だと思えないくらい運営が上手で私もあのようになりたいと思いました。

企画・運営メンバーの感想や学び

感想

  • やってみたいなと何となく思ったことが形になって、運営できたことがすごいなと思いました。いろんな人に支えてもらったのを実感しました。
  • 準備の段階から本番までを振り返って、うまくいかなかったことが多々ありました。しかし、本番を終えた今、思うことは、「やりきった」ということです。自分のベストを尽くすことができた結果なのかなと思います。

今回の経験を通して学んだこと・気づいたこと

  • 打ち合わせを始めた最初の頃に、運営の3人の中でも大事にしたいことが違うことが分かり、それでも1つの道へ歩み寄る大切さを学んだ。

次に生かしたいと思うこと

  • グループやチームでプロジェクトを進める際に、「報・連・相」を意識して取り組みたいと思いました。準備段階で、情報共有が不十分だった場面があり、それが原因で話し合いにうまく参加できないメンバーを生み出してしまうということがありました。活動を通して、頭ではわかっていても、実際に「報・連・相」を行うことはそう簡単ではないと感じました。仲間と密にコミュニケーションをとり、情報共有をしっかりすることが大切だと思います。
  • 安心をテーマにやってきたので、次回以降も「安心」を場に作りたい。
2024年1月13日に研修⑤を行い、ファシリテーションについてさらに体験的に学んでいく予定です。また、研修と並行して教職員からの授業や課外活動での場づくり等に関するサポートの依頼があれば、F工房職員とも協働しながらファシリテータとしての実践を積んでいきます。そして2024年4月以降は、初年次生向けキャリア形成支援教育科目「自己発見と大学生活」をはじめ、各学部の専門科目や課外活動のサポートなどさまざまな場面で活動します。
研修運営と振り返りを終えた企画・運営メンバー

学生ファシリテータ(学ファシ)とは

授業やイベント等でグループワークの円滑な進行をサポートする学生スタッフです。
授業内でのアイスブレイク(自己紹介ゲーム等)の進行や、受講生同士の話し合いのサポートなどを通じて「学生の主体的な学び」を支援します。
※ファシリテータとは:グループ活動などがうまく運ぶよう支援する人のことです。

例えば、授業の場に同じ学生がファシリテータとして加わることで、学生同士の新たな視点の発見が期待できます。主体的な学びの場づくりはF工房にご相談ください!

~現在、第14期は90人で活動中~

学生ファシリテータSNSアカウント【公式】

学ファシ広報メンバーが学ファシの存在を多くの人に知ってもらえるよう自分たちの活動の様子などを投稿しています。

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