【法学部】チェコ交換留学日記#9「英語より難しい?チェコ語の基本表現」
2023.10.12
ぜひご覧ください!
チェコ留学日記#9

Dobrý den!(こんにちは!)
法学部法律学科4年次生の加藤です。
本学の交換留学生としてチェコ共和国・オロモウツにあるパラツキー大学オロモウツ(Palacký University Olomouc)に留学し、7月に帰国しました。
帰国しましたが、まだまだチェコと私の留学について伝えたいことがたくさんありますので、あと何回分かお付き合いください!
今回は、チェコ語についてお伝えします。
チェコ語は、もちろんのことチェコで主に使用されている言語です。ですが、隣国のスロバキアで使われているスロバキア語とは方言のような間柄になっています。大学でも、チェコスロバキア人の知り合いがお互いの言語で意思疎通をしている場面を数多く見掛けました。
また、チェコ語は英語やドイツ語のようなゲルマン語派ではなく、ポーランド語、ロシア語が代表的なスラヴ語派に属しているため、構造や単語が英語などと異なり、個人的には少し習得に苦労しました。

これだけ覚えていればなんとかなる表現
Dobré ráno. (ドブレー・ラーノ):おはよう
Dobrý den. (ドブリー・デン):こんにちは
チェコ語で最もメジャーな挨拶。これはどこでも使います。
Dobrý večer. (ドブリー・ヴェチェル):こんばんは
Ahoj! (アホイ!):やあ!(=フランクな挨拶)
加えて、Čau! (チャウ!)/ Čau-Čau! なども人によっては使います。
Dobrou noc. (ドブロウ・ノツ):おやすみなさい
Děkuju. Děkuji. (ジェクユ/ジェクイ):ありがとう
典型的な日本語かな表記では「ジェ」となっていますが、個人的には「ギェ」と「ジェ」の間くらいの音ではないかと思います。
Není zač. (ニェニー・ザッチ):どういたしまして
Na shledanou. (ナ・スフレダノウ):さようなら
親しい場合はAhojでも良いですが、たまに短縮版でNa shle!と言う人も多いです(私は言いやすいという理由だけで短縮版を使っていました)。
チェコ語のアルファベット
前者は「ˇ」という形で、通常の音とは少し濁った音で発音します。
後者は「´」で、基本的にこれが付いた語は音を伸ばします。

Hlavní Nádraží:本駅(フラヴニー・ナードラジー、中央駅)
Nádraží(ナードラジー)が「駅」(大きめ)、Stanice(スタニツェ)も「駅」ですが、感覚としては普通くらいの大きさでしょうか。
また、さらに小さい駅、つまり停留所のようなものはZastávka(ザスターフカ)といいます。

Pes (ペス):犬
Kočka(コチュカ):猫
Doma(ドマ):家
Tady(タディ):ここ、これ(this)
Co?(ツォ?):何?(What?)
チェコ語の特殊性
チェコ語の複雑さは男性名詞・女性名詞に分かれるというようなものだけではありません。私が一番衝撃を受けたのは、固有名詞さえも場合によって形を変えることです。
例えば、Petr(ペトル)さんを呼ぶ時は”Petro!”になりますし、Josef(ヨゼフ)さんの場合は”Josefe!”になります。
これは呼格と言って、人への呼びかけの場合にその語尾を変化させなければならない文法上の決まりです。
ちなみに、Petrはチェコで3番目に多い名前だそうで、現在のチェコ大統領のPetr Pavel(ペトル・パヴェル)氏、サッカー英プレミアリーグのチェルシーFCで世界最高峰のゴールキーパーとして活躍したPetr Cech(ペトル・チェフ)氏、最近だと野球WBCチェコ代表の主将を務めたPetr Zyma(ペトル・ジーマ)選手が有名です。

先ほどのPetr Pavel大統領を例にとると、彼の妻はEva Pavlová(エヴァ・パヴロヴァー)という名前です。つまり、Pavelの女性名詞がPavlováということになります。

一方で、英語などと異なり、チェコ語では通常文を基本的な疑問形に変形させる必要がありません。
例えば、
Máš pivo. (You have a beer.)
これを疑問形に変えても、
Máš pivo? (Do you have a beer?)
というように、?をつける(話す際は語尾を上げる)だけで大丈夫なことも。
ある部分では難しいですが、また別の部分では「それでいいの?」と思うほど単純であったりするなど、なかなか奥が深い言語でした。
