【法学部】チェコ交換留学日記#4「気軽な週末旅行もできるチェコの交通網」

2023.04.21

現在、中欧のチェコ共和国へ交換留学中の法学部4年次生の加藤 弦さんが、現地から留学レポートをしてくれました。
ぜひご覧ください!

チェコ留学日記#4

法学部4年次生 加藤 弦さん

Dobrý den!(こんにちは!)
法学部法律学科4年次生の加藤です。

私は今、本学の交換留学生としてチェコ共和国・オロモウツにあるパラツキー大学オロモウツ(Palacký University Olomouc)に留学しています。少し間が開いてしまいましたが、今回はチェコ国内及び近隣との交通についてお伝えしようと思います!

チェコの交通機関

チェコ国鉄の車両(オロモウツ)
チェコの交通機関は、どれもヨーロッパ各都市へのアクセスが充実している上にオンラインでチケットを簡単に購入できるので、数日間の旅行に最適です。もちろん、私も授業の合間を縫ってさまざまな場所に旅行へ出かけています。

鉄道

チェコにおいて最も重要な交通手段は鉄道ではないでしょうか。チェコの国土は78,867 km²、それを9,619 kmもの長さの鉄道網がカバーしています。驚くべきことに、この鉄道密度は世界2位であり、一部データによれば日本の鉄道密度を上回るネットワークを構成しています。

チェコ国鉄(České dráhy)が国内最大の鉄道会社で、私鉄は2社存在します。そのうちの1つがレギオジェット(Regiojet)です。国鉄よりも安価ながら隣国への便も充実している上、サービスも良いので多くの学生が利用しています。例えば、首都のプラハからチェコ第2の都市であるブルノ(Brno)への列車は国鉄だと329コルナ(日本円で2,066円、座席指定料金別)ですが、同じ条件で最も近い時間に発着する私鉄の列車を検索すると259コルナ(日本円で1,626円、座席指定料金含む)と、とても安価になります。
※掲載金額は取材当時のもの

私鉄の2等車車内。最も安価なプランでも、基本的に各席にモニターがついている
私鉄2等車のボックス席。このような形の席は欧州の鉄道では一般的

チェコの鉄道あるある

遅れるかは運任せ

日本人の感覚からすると、「海外の列車は平気で遅れる」という印象が強いかと思いますが、実は意外とひどくはない、というのが私の感想です。
今までで一番遅れたのは1時間程度ですが、後ろに予定を入れていない限りは気にならない程。5分、10分くらいは日常茶飯事ですし、そのくらいなら全然ましだなという感覚になってきます。ぜひおおらかな心を持ってお越しください。

列車が着くプラットホームが決まらない

これも日本人としては驚くべきことですが、駅に着いても行き先ごとに決まった車両が決まったホームには来ません。電光掲示板に番号が表示されてからホームに向かうのが常識です。たまに1本の線路に正反対の方向へ向かう2本の列車がいるフェイントもあります。
しばらく利用していると、だいたいこのホームに来るという予想ができるようになります。
ちなみに隣国のドイツやオーストリアは4時間後の列車もホームが決まっていて感動しました。

プラハ本駅の電光掲示板。右から1つ目の行が遅れ時間(分)、2つ目の行がその列車が到着するホームの番号

指定席券は必須

これは欧州圏共通ですが、指定席として指定されている座席以外は基本的に自由席、という扱いになるため、繁忙期に人の流れに乗り遅れてしまうと何時間もデッキで立ちっぱなしになることも…(私は到着初日にこうなりました)
国鉄の長距離列車に乗る際は特に、指定席券をつけて購入することをおすすめします。

窓口で購入した国鉄のチケット

バス

チェコ国外に安く旅行するには、長距離バスがベストチョイス。
先ほどのRegiojetに加え、欧州ではポピュラーなフリックスバス(Flixbus)は安く長距離を移動できます。
座席間隔は少し狭いですが、それ以外は問題ありません。
長距離バス

トラム

トラムは、チェコではプラハやブルノ、オロモウツなどの大・中規模都市において一般的です。日本の通常の鉄道のような改札がなく(信用乗車方式)、切符も時間制で安いですので、気軽に飛び乗れるのが強みです。しかし、切符に専用の機械で打刻しておかなかったり、そもそも切符を購入していないことが抜き打ちの検札官にばれると大きな罰金を取られるため要注意。
オロモウツの市街地を走るトラム
40~60年前から走っている可愛らしいトラムも現役(プラハ)

地下鉄

国内では、プラハにのみ地下鉄が通っています。チェコスロバキア時代に建設された駅も多いためか構内は少し暗めな印象ではありますが、多くの人が夜遅くまで利用しているため安全かつ快適に移動が可能です。
また、地下鉄に関しても信用乗車方式ですので、慣れるまでは少し慎重になってしまいがちです。

飛行機

プラハ国際空港の第1ターミナル
格安航空会社も多く就航しているため、中継地点としても賑わいを見せている
チェコの空の玄関口は言わずもがなプラハにあるヴァーツラフ・ハヴェル国際空港。
チェコ共和国最初の大統領の名前を冠したこの空港から欧州各地に旅行が可能です。
また私の住むオロモウツからバスで2時間強でオーストリアのウィーンへ向かえるので、そちらから国外へ向かう人も少なくありません。
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