【法学部】刑法討論会を開催!

2023.11.28

学生の活動レポート(法学部 3年次生 杉原 翔さん)

11月11日(土)、真理館SR210教室で「刑法討論会」が開催されました。
刑法討論会とは、一つの事例問題について各チーム解答発表10分・質疑応答20分を行い、先生方・学生からの採点・投票で最も点数の高いチームが優勝になるというものです。

今回の刑法討論会では、刑法をテーマにしている中村ゼミ、増井ゼミ、岡本ゼミの3つのチームと、司法研究会の計4つのチームが参加しました。また聴講者として、刑法関連の授業を受講している学生約100人が参加しました。

刑法討論会の様子

今回は「医師Xが、臓器移植を必要とする妻Aと娘Bを助けるために脳内出血で運ばれてきたCから無断で臓器を摘出し、AとBに移植をし、その後Cが腹部の縫合された切創に気が付き、臓器を無断で摘出されたことを知り、暴れて病院を抜け出し脳内出血を再発したが、無断で臓器を取られたトラウマから病院に行かずに死亡した」というストーリーで、医師Xの罪責を問う問題が出されました。

今回の事例問題は刑法討論会の約一か月前に公表され、各ゼミで解答を考えました。
刑法討論会では担当教員からのアドバイスをもらうことは許されず、刑法の教科書、図書館を利用して朝早くから夜遅くまでゼミ生同士で議論を行い、この日まで頑張ってきました。

岡本ゼミ発表の様子
増井ゼミ発表の様子
司法研究会発表の様子
中村ゼミ発表の様子

刑法討論会を通して先生からの講評

中村先生より

「主張の理由付けをもっと突き詰めていこう」「刑法にはいろいろな学説の対立があるので、自分の立場からどう言えるか考えられるようになろう」と問題に対する講評だけでなく、「刑法という答えのない問題を自分で解くのは社会で役に立つこと」とのコメントもいただきました。

増井先生より

問題を作成した増井先生からは、今回の問題の論点となる部分はどこであったのか、各チームの解答に対してのコメントをいただきました。

岡本先生より

岡本先生からは、教科書をどのように読んでいくべきか、どのように学習していくべきか、刑法を解いていく上で基礎となる部分の講評と、質問の時間が延びた中で時間いっぱいまで質問していてとてもよかった、とお褒めの言葉もいただきました。

聴講者の感想

「民法の討論会に参加するのですが、それぞれのゼミの発表に向かう姿勢を見ることですごく刺激を受けた」
「それぞれのレジュメの構成や発表の仕方に特徴があって、質疑応答も活気があったなと思った」
「刑法ゼミそれぞれの雰囲気や、刑法ゼミで学ぶ楽しさを感じることが出来た」

優勝した岡本ゼミ登壇者のコメント

岡本ゼミ表彰の様子

3年次 下井 風那さん
「論点を深掘りする問題は、論点に対する基礎知識が上がっていい経験になった。学者内でも争いのある論点で、去年よりも濃い討論ができたと感じました」

3年次 中西 楓さん
「他のゼミ生と討論しあうことで、刑法についての理解がより一層深まったと実感しています。ゼミ生全員が力を合わせて達成できた結果の優勝だと思います。苦労した分、喜びもひとしおです」

2年次 岩松 佑晟さん
「遅くまで学校に残り、議論した一か月間は非常に充実した日々でした。緊張もありましたがゼミ生みんなが力をくれました。刑法討論会のために頑張ってくれた運営、先生方に感謝したいです」

2年次 豊福 乃碧さん
「自分は何か役に立てているのだろうかというプレッシャーを感じていましたが、少しでも優勝に貢献できたことが嬉しかったです。ゼミの先輩や同級生が支えてくださったおかげで無事に終えることができました」

2年次 箕嶋 快さん
「一つの事例に対して時間をかけて議論を重ねることは、普段の授業では経験できない有意義な時間でした。改めて刑法の勉強の楽しさを感じることが出来ました。ゼミ生一丸となって優勝できたと思います」

岡本ゼミ登壇者の皆さん

刑法討論会を通して

難しい問題に対して、一か月間という短い期間で解答・質問対策まで仕上げていかなければならない大変なイベントですが、各ゼミ生みんなで一つの問題に取り組むため、ゼミ生同士のつながりがとても強くなります。
また刑法討論会では学生が主体となって運営をします。今回は学生の提案で質問時間を去年よりも長くしました。刑法討論会は登壇する学生だけでなく、参加する学生全員で作り上げるイベントなのです。大学生らしい活動ができるので、大変面白いイベントです。
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