【経済学部】菅原ゼミ フィールドワーク2023 活動報告(3)

2023.07.12

オリーブ農園
経済学部菅原ゼミは、2020年度より宮津市の「府中をよくする地域会議」と連携し、宮津市府中地域の交流・関係・定住人口増加に向けたまちづくり事業に取り組んでいます。2023年度第2回目のフィールドワーク活動(6月18日)では、地域会議メンバーの方々の引率で、漁村集落の空き舟屋、農村集落の展示古民家と休耕田、Iターン就農の方のオリーブ農園を訪問し、天平時代のものと言われる古道も散策しました。
これらの活動を通じて感じた府中地域の魅力と課題を基に、7月には地域会議の方々とのオンライン・ミーティングにて、課題解決のための暮らし体験型観光プログラムのアイデアを発表する予定です。

参加学生の声

溝尻の舟屋にて

まず溝尻の井上真哉さんにお話を伺いました。前回と違って、舟屋の中を直接見学させていただいたため、当時の舟屋の様子などを歴史的に感じることができました。水辺との距離が近くて感慨深かったです。グループの考えでは、舟屋を観光資源として使うのも面白いのではないかと思いました。府中の大切な財産である舟屋を知ってもらい、そこから地域の良さを発信できるのではないだろうかという考察をしました。例えば、舟屋を改装して、古民家カフェ兼宿泊施設みたいなものを作り、1日1組限定でおもてなしできるパッケージツアーなんかも楽しそうだと思いました。カフェはロフトやハンモックをつくってくつろげる場所になれば、府中地域にくつろぎに来る感覚で来てくれる人が増えるのではないかと思いました。

休耕田にて

次に、府中での農業の実態について吉田さんにお話しを伺い、農業で大切なことは苗を育てることや耕作放棄地の活用であると、私たちが知らないさまざまなことについて知ることができました。観光業を生かした観光地農業や地元産の農作物を広めていくためにSNSを活用するなど、農業もまちづくりに関わっている一つの重要な要素であることを教えていただき、私たちのまちづくりに対する視野が広がりました。その中で、耕作放棄地をどのようにしていくか、さまざまなアイデアを出して欲しいという話があったので、私たちも地元の人たちと繋がれる耕作放棄地の活用法を考えてみようと思います。

オリーブ園にて

最後に、前田さんからMAEDA OLIVE FARMについてのお話を伺いました。今の時期は小さな実をつけ、これから300年以上も育つ樹であることはオリーブの強い魅力であると感じました。また、オリーブのオーナー制度では比較的低価格でオーナーになることができ、オリーブオイルやオリーブせっけんをプレゼントしてもらえることで府中の魅力を身近に感じてもらえる取り組みだと思いました。オリーブ農園の周りの自然を活かしたオリーブに関わるフェスやイベントを開催しても良いのではないかと感じました。天橋立の景色と共にオリーブフェスを開催できたら、新たな観光資源となるのではないかと思いました。移住・定住へ向けた課題解決について考えることも大切ですが、まず宮津というまちを好きになっていただくことが地方創生・活性化にとって大切であると本日のフィールドワークを通して思いました。

展示古民家
休耕田
空き舟屋
織物作業場空き家
天平の古道
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