経済学部 フィールドワーク体験談
経済学部 フィールドワーク体験談

可能性を重視する総合型選抜入試が
成長のきっかけになり、夢への道を開く

総合型選抜入試の魅力とは何か。合格に向けてどのような準備をしたのか。総合型選抜入試の経験がいかに成長につながり、大学生活で強みとなったのか。そんな疑問について、総合型選抜入試を突破した2人の学生が、高校時代やキャンパスライフのエピソードも交えながら話してくれました。

神谷 晴香さん
現・ビジネス経済コース4年次
大阪府・PL学園高等学校出身

大阪府出身。高校時代は部活動のバトントワリングに力を注ぎ、全国大会で優勝、世界大会で準優勝を果たす。高校3年生の12月の大会にも出場したいと考え、大学受験では総合型選抜入試を選択した。大学のゼミでは地域活性化をテーマに、京都の企業と連携した研究や、町と連携して地域活性化に向けたPR動画制作などに取り組む。卒業後は京都銀行に就職する

藤田 瑞さん
ビジネス経済コース2年次
高知市立高知商業高等学校出身

高知県出身。高校時代はラオスの学校建設を支援する生徒会活動に打ち込む。その活動で得た経験やプレゼンテーション力などを強みにできると考え、総合型選抜入試に挑戦した。大学入学後はさらに学びの楽しさを知り、授業やゼミに打ち込む。今後は「パソコン部品メーカーの商品ラインナップ戦略」をテーマに調査・研究を行う予定。

総合型選抜入試は高校での頑張りや 将来の可能性を重要視する

神谷:受験生の時、総合型選抜入試のどこに魅力を感じましたか?

藤田:1次選考が9月、2次選考が10月と、他の入試よりも早い段階で選考が行われる点です。「万が一総合型選抜入試がダメだったとしても、一般入試がある」と、心に余裕を持って臨めるのが良かったです。

神谷:その気持ちすごくよくわかるなあ。一般入試だけ受ける場合と比べ、単純に「合格のチャンスが増える」とも言えますしね。私が感じていた総合型選抜入試の魅力は、自分が頑張って取り組んできたことを評価していただける点です。

藤田:私が総合型選抜入試に挑戦する決め手になったのもその点です! ペーパーテストでは測れない部分や将来の可能性を重要視する試験なので、一般的な学力には自信がなかった私にも「チャンスがある」と感じましたね。

神谷:確かに一般科目の試験がないのは総合型選抜入試の特色ですよね。もちろん、受験する学部にまつわる勉強やプレゼンテーションの準備などは必要ですが。

藤田:自分に興味のある分野の学びなので、頑張りやすいですよね!。


部活動などと両立可能な総合型選抜入試

藤田:ちなみに神谷さんが高校時代に頑張って取り組まれていたことって何だったんですか?

神谷:私はバトントワリングの部活動に全力を注いでいました。毎日練習で大変だったけれど、とても充実していました。高校3年生の12月に開催される大会にも出場したいと考えていたので、総合型選抜入試の選考スケジュールも魅力的でしたね。藤田さんは何に打ち込んでいましたか?

藤田:ラオスに学校や幼稚園を建設する生徒会の取り組みを頑張っていました。校内に設立した模擬株式会社の活動を通じて得られた利益で、学校建設を支援するんです。例えば、ラオスを訪れて民芸品などを購入し、帰国後に商店街でイベントを開催して販売していました。

神谷:面白い取り組みですね! そういった活動で培った知識・スキルを総合型選抜入試ならアピールできるし、評価いただけます。それが一般入試にはない特徴ですね。

藤田:無事総合型選抜入試に合格できたので、私も神谷さんと同様に、3年生の最後まで生徒会・模擬株式会社の活動を全うできました。


志望理由書や自己アピール書の作成で学修意欲や自己分析力が高まる

神谷:経済学部の総合型選抜入試は、1次選考が「志望理由書や自己アピール書などの書類審査とOne Dayセミナー」、2次選考が「プレゼンテーション」です。私は対策・準備を高3の夏休み前くらいから始めましたが、藤田さんは?

藤田:私は8月からスタートしました。今思えばもう少し早く始めても良かったかもしれません(笑)。志望理由書と自己アピール書は、高校の先生に何度も見ていただいたり、総合型選抜入試を受ける友人とアドバイスし合ったりして完成させていきましたね。

神谷:私も何回も書き直しました。それによって「なぜ京都産業大学の経済学部で学びたいのか」が自分の中で明確になりました。だから総合型選抜入試生は入学後のギャップがなく、大学の学びに意欲的に取り組めるんだと思います。

藤田:同感です。今も当時の志望理由書を見返すと「こういう思いで入学したよな」って初心を思い出せて、勉強を頑張れていますね。

神谷:「なんとなくこの大学・学部にしておこう」という気持ちでは総合型選抜入試は突破できませんからね。また、自己アピール書を書くことで「自分の強みは何か」と自己分析するスキルも身に付きます。これは就職活動でも必要となる力です。


One Dayセミナー対策で学びの姿勢も向上する

藤田:経済学部の教員の模擬講義を受けた後で理解度や論理構成などを測る記述式テストが行われる「One Dayセミナー」に対してはどのような対策を行いましたか?

神谷:私は講義の内容をその場で理解する訓練を行いました。具体的にはNHKの経済特集の番組をメモしながら観て、どんな内容だったかを記述する練習を何度も行ったんです。

藤田:私の高校の先生もその練習法を推奨していました。

神谷:最初は番組で話される内容を全部書き写していましたが、次第に要点を瞬時に整理し、話の関係性をわかりやすくまとめられるようになったんです。この練習はとても役立ちましたね。

藤田:経済の知識も自然と増えていきますし、いろんな考え方も知ることができますもんね。

神谷:経済に強くなるから2次選考のプレゼンテーション対策にもなるんですよ。それに高校の普段の授業でも、先生の雑談などもメモしながら、授業中に自分で要点をまとめられるようになり、理解度がぐんと上がりました。藤田さんはどのように対策をしましたか?

藤田:学校の先生が模擬講義を何回も開いてくださったんです。その中で、神谷さんと同じくメモを取る力・要点をまとめる力を高めながら、テーマに沿って自分の経験や意見を交えて独自の見解を述べられるようにしました。

神谷:私は他にも、経済関係の本を読んで自分なりにまとめる訓練も行っていましたね。


プレゼンテーション対策には人前での発表練習や動画撮影が効果的

藤田:自分の関心ある社会問題を自由に設定して、5分の発表、10分の質疑応答を行う2次選考のプレゼンテーションはどのような対策をされましたか?

神谷:テーマ設定が重要だと考え、One Dayセミナーの練習で社会問題を扱うテレビ番組を観たり本を読んだりしながら、自分はどんなテーマにしようかを同時に考えました。ただ、プレゼンテーション自体には全く自信がなかったんです(笑)。

藤田:そうだったんですか!?

神谷:当時は人前で話すのが苦手だったんです。でも「総合型選抜入試にトライすれば苦手を克服して成長できるかも」と考えて挑戦しました。先生や友達、親などさまざまな人に発表を観てもらい、アドバイスをいただきながら話し方や資料を改善していきました。

藤田:人前で実際に話してみると、どんどん自信がついていきますよね。私も先生に何度も観ていただきました。

神谷:あとは自分の発表を動画撮影し、客観的にチェックしました。話す時の表情やスピードなんかも意識できるようになりましたよ。

藤田:私は質疑応答の対策にも力を入れていました。予想外の切り口の質問があっても、深掘りして答えられるように準備したんです。そのため「第三者目線で自分のプレゼンテーションを聞いたらどういう疑問を持つか」は常に考えましたね。

神谷:私も自分で想定質問をたくさん作りました!そしてその質問に対する回答をまとめて、本番でもカンペとして準備していました。原稿も「ここは強く読む」など抑揚まで書き込んでいたのを覚えています。


総合型選抜入試挑戦で得た力が大学生活での大きな強みになる

神谷:大学生になってみて、総合型選抜入試を経て入学する強みやメリットって感じますか?

藤田:大学の授業はプレゼンテーションの機会がとにかく多いので、その基本がすでにできているのは強みだと感じました。ゼミでもプレゼンテーションが重視されていますしね。

神谷:そうですよね。それにOne Dayセミナーは大学の授業そのものだから、大学の勉強にスムーズに入っていけるのもメリットだと思います。

藤田:確かに、円滑に大学の学びをスタートできました。総合型選抜入試対策で鍛えられる「講義内容を理解する力」や「自分の考えを述べる力」は、大学で学ぶために必要なスキルなんですよね。

神谷:それに大学や経済学の学びって答えがあるものを学修するのではなく、自分たちで答えを導き出すのが重要です。その際に求められるリサーチ力や分析力も総合型選抜入試対策の中で磨けていたんだなって感じます。

藤田:「社会における課題は何で、それをどう解決すれば良いのか」を自ら調べ、考え抜くのが大学の学びですもんね。特に京都産業大学はフィールドワークが豊富で、そういった実践的な学修が多くて楽しいです!


総合型選抜入試生に対する入学後の手厚いサポート

神谷:総合型選抜入試に対する不安はありましたか?

藤田:入試自体にはありませんでした。ただ自分の学力にあまり自信がなかったので、入学した後、大学の授業についていけるかは不安でした。

神谷:実際入学してみてどうでしたか?

藤田:商業高校では習わなかった数学の微分・積分なども授業で出てくるのですが、そういった経済学部で扱う数学について教わる特別講義が用意されているなど、大学のサポートが充実していて全く問題ありませんでした。

神谷:総合型選抜入試生などを対象にした「経済数学入門」ですね。通常の授業でも、先生が一つ一つ丁寧に教えてくださるからとても理解しやすいですよね。

藤田:はい。真面目に講義を受ければどんどん知識が身に付きます。神谷さんは不安ってありましたか?

神谷:総合型選抜入試を受ける際、他の入試と違って「正解」がない部分が不安だったかな。でも、逆に考えれば「間違い」もないわけですし、自分の考えをしっかり伝えられれば大丈夫だと気づきました。しかも、提出書類は納得いくまで書き直せますし、プレゼンテーションは事前に原稿や資料を作成して準備もできます。一般入試とは違ってかなりお得な試験だと考えると不安もなくなりましたね。


主体的な学びの姿勢が叶える充実したキャンパスライフ

神谷:私は総合型選抜入試のプレゼンテーション練習を経てあがり症を克服でき、大学ではオープンキャンパスのスタッフとして大勢の前で発表なども経験しました。藤田さんは大学でどんなことに取り組んでいますか?

藤田:京都産業大学の授業やゼミがとても面白くて、自然と力を注いでいます。商業高校で学んだExcel操作なども経済学部では役立っており、強みになっているなって感じますね。

神谷:私もゼミ活動に力を入れていましたよ。京都の企業と一緒に学びを深めたり、京都の町役場の方と連携して地域活性化の取り組みを行ったりしましたね。町のPR動画を制作するなど、いろんな経験ができました。

藤田:今後のゼミ活動が楽しみになります!別の先輩方も「コインパーキングの価格戦略」や「化粧品のブランド戦略」について市場調査を行うなど多彩なフィールドワークをされていて、話を聞くだけワクワクします。

神谷:藤田さんはどんなテーマを考えていますか?

藤田:私は「パソコン部品メーカーの商品ラインナップ戦略」を研究テーマにしようと考えています。品質を数値で把握しやすいパソコン部品を軸に、メーカーが商品の品質と価格をどのように決定しているのかを明らかにしたいんです。こんな風に、学びに積極的になれたのも、総合型選抜入試対策で主体的な姿勢が養われたからだと思います。

神谷:興味のある分野を存分に学べるのが大学生の特権だし、経済学部の特長だから、どんどんチャレンジしてほしいな。あと京都の街は歩くだけで楽しいし、勉強にもなりますよね。

藤田:文化的な遺産と都会的な建物が混在しているのが本当に魅力的です。実は今住んでいる所から金閣寺や清水寺までバス1本で行けるんですよ!日々、京都の街並みに刺激を受けながら大学生活を送っています(笑)。


総合型選抜入試は成長できるチャンス

神谷:振り返ると、総合型選抜入試対策で磨けた「自分で考える力」や「提案力」が大学のゼミ活動で大いに活き、そこで身に付いたスキルや自信が最終的に就職活動にもつながったと感じます。だから「総合型選抜入試に挑戦したからこそ今の自分がある」って強く思うんです。

藤田:私も総合型選抜入試で未来への道が開けました。学力に自信がなかった自分でも合格できましたからね。だから、京都産業大学で学びたいと考えている高校生には、ぜひ総合型選抜入試も検討してほしいなって思います。

神谷:高校時代に部活動など何か頑張ったものがある人には、総合型選抜入試はおすすめですね。

藤田:志望理由書を書くと「この大学で学びたい!」との思いがさらに強くなって勉強に身が入りました。だから総合型選抜入試を受験することで、一般入試に向けた勉強にも良い効果が生まれる気がします。

神谷:良い効果で言えば、私は総合型選抜入試挑戦を決めてから、大阪府や各大学が開催している経済に関するセミナーや体験講座に参加するようになりました。学ぶことへの意識が変わって、自分から進んで勉強する習慣が身に付いたんです。

藤田:総合型選抜入試は単なる試験でなく、成長のきっかけにもなるんですよね。そういう意味でも総合型選抜入試への挑戦はおすすめですね!

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