「葵寮新班長研修会」の運営を学生ファシリテータがサポートしました

2023.03.14

教育支援研究開発センターF工房は、学生部主催のもと、2月14日(火)、15日(水)の2日間にわたり「葵寮 新班長研修会」を実施しました。この研修は、例年、葵寮の新班長となる学生たちの成長、ひいては寮生活・寮運営の質的向上を果たすことを目的に行われています。
過年度はF工房職員が研修の進行を担っていましたが、今年度は新たな試みとして、有志の学生ファシリテータ(以下、学ファシ)4人が研修の進行と、グループワークのサポートを担いました。

実施概要

日時 2023年2月14日(火)9:30~13:30(研修1日目)
2023年2月15日(水)9:30~16:00(研修2日目)
場所 S512教室(サギタリウス館5階)
参加者 11人(葵寮 新班長)
運営者 9人(寮務担当職員3人、F工房職員2人、学ファシ4人)
この2日間では「班長達のラポールの形成・強化」「2023年度葵寮目標ポスターの作成」を到達目標としました。まずは、アイスブレイクとして、班長同士で自己紹介ゲームを行いました。次に、葵寮の現状や今後どんな寮にしたいのか・寮生にどうなって欲しいのかについて班長同士で意見交換を行いました。その後、意見交換の内容を取り入れながら葵寮の「将来像」「目標」「達成方法」を考えました。そして最後に、この3つを反映させた「2023年度葵寮目標ポスター」を作成しました。

事前準備

当日までに寮務担当職員とF工房職員、有志学ファシで2回の打ち合わせを行いました。研修の目的や班長達にどうなって欲しいのか等の考えをすり合わせ、それに沿ったワーク内容を考えました。
現役学生である学ファシの感覚を頼りに、彼らの意見を積極的に取り入れました。学ファシが屈託なく意見してくれる姿を見て「とても頼もしい」と寮務担当職員からコメントをいただきました。

当日の様子

研修1日目

班長達は緊張しながらも、より良い寮を作りたい思いでワークを一生懸命に進める様子がうかがえました。学ファシも緊張しながら進行している様子でしたが、同時に、班長達の緊張を自分たちがほぐすぞ!という学ファシの意気込みも見られました。

研修2日目

いよいよポスター作成に入り、班長11人で合意形成をする作業に入りました。11人での合意形成は簡単ではなく、ときどき行き詰まる場面もありました。しかしその都度、学ファシや職員がサポートに入ることで完成することができました。また、一日目よりも班長達の関係が深まっている様子も見られました。研修全体の成果発表として、班長から作成したポスター「笑顔咲く葵Life!~Best Friend Forever~」の発表がありました。
最終セッションでは、班長全員が「どんな新班長になりたいか」を発表し、お互いにメッセージカードを送り合いました。研修を通しての印象や感謝の言葉を送ることで、より一層、関係性構築につながったように感じました。班長からはこの研修を通して、「様々な意見を聞くことができ現状を再確認できた。改善点が見えてきた。話し合いを進めて行く中で以前より、打ち解けられたので良かった。自分達が目指したい2023年度の葵寮の目標が明確になった。」という感想が寄せられました。
また、一部の班長から学ファシに対してお礼の言葉があり、この研修に学ファシを巻き込んだことで班長にとって良い効果があったように見えました。

学ファシに研修の進行の多くを任せた狙い

班長達は今後、寮生の生活サポートや寮内イベントの運営をする予定であると寮務担当職員から聞きました。そこで、同じ“学生”である学ファシが、研修で前に立って進行する姿を見ることで、班長自身がイベント運営をする際のモデルになると考えました。また、班長に対する学ファシの関わり方が、班長が寮生たちへ関わる際のヒントになるのではないかとも考えました。
また、学ファシに対して、主な活動である「初年次生向けキャリア形成科目での授業支援」以外でもファシリテータとして活動することで経験値を高めてほしいという思いもありました。

運営した学ファシのコメント

感想

  • 学ファシも3年目になりましたが、初めて参加したような内容で、新鮮さが味わえました。多くのことが学べて、とても楽しかったです。
  • とても良い経験になったなと思いました。研修前の話し合いや研修当日も自分の考えにしっかりと向き合い成長することができました。

学んだこと・気づいたこと

  • 大人数でのワークでは全員にスポットライトを当てるのが凄く難しいと気づきました。全員に当てるよりもスポットライトの強弱をファシリテータ側が調整して班長自ら入ってもらうやり方もあると学びました。

次に活かしたいこと・課題だと思うこと

  • 11人という大人数でのグループワークでは、自分は何をサポートできるのか・何を求められているのか等を整理することが難しかったです。即時の状況判断が課題だと思いました。
  • 次に活かしたいことは、準備段階で沢山発言をするという事です。そうすることで研修に対して理解を深めることができ、研修が良いものに出来上がる事に気づいたからです。また、自分は伝えたい事が多い時に優先順位をつける事ができず話がまとまらないことがあるので、メモしたり先に自分で声に出してみたりするなどの改善を図りたいと考えています。
前に立ってワーク手順を説明する学ファシ
ワークを見守る学ファシ
「どんな新班長になりたいか」を発表し、お互いにメッセージカードを送り合う班長達

学生ファシリテータ(学ファシ)とは

授業やイベント等でグループワークの円滑な進行をサポートする学生スタッフです。
授業内での自己紹介ゲーム(アイスブレイク)の進行や、受講生同士の話し合いのサポートなどを通じて「学生の主体的な学び」を支援します。
※ファシリテータとは:グループ活動などがうまく運ぶよう支援する人のことです。
~現在、第13期は77名で活動中~

学生ファシリテータSNSアカウント【公式】

学ファシ広報メンバーが学ファシの存在を多くの人に知ってもらえるよう自分たちの活動の様子などを投稿しています。

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