【法学部】チェコ交換留学日記#1

2022.12.15

現在、中欧のチェコ共和国へ交換留学中の法学部4年次生の加藤 弦さんが、現地から留学レポートをしてくれました。
ぜひご覧ください!

チェコ留学日記#1

法学部4年次生 加藤 弦さん

Dobrý den! (こんにちは!)
初めまして、法学部法律学科4年次生の加藤です。

私は今、本学の交換留学生としてチェコ共和国・オロモウツにあるパラツキー大学オロモウツ(Palacký University Olomouc)に留学しています。
これから約1年弱、こちらでの出来事などを体験記としてまとめていこうと思っていますので、ぜひご覧ください!

 

チェコ共和国とは?

そもそも、チェコと言われてもどこの国かすぐ分かる方は少ないのではないでしょうか?

実を言うと私も最初は、ただ「ヨーロッパにある」という知識しかありませんでした。
チェコはヨーロッパを3つに分けた際、「中欧」に入る国になります。西側にドイツ、北側にはポーランド、南にはオーストリアが位置しています。

ご存じの方も多いように、東隣にはスロバキアがあり、約30年前まではチェコスロバキア共和国として併合されていました。現在では分離独立していますが、両国の言語はほとんど変わりません。ちなみに、隣の県の大学に進学する感覚でスロバキアの学生がチェコに学びに来ているところもよく見かけます。

チェコの首都は、歴史的な町並みがヨーロッパ随一の美しさと謳われるプラハ。
京都市と姉妹都市協定を1996年から締結しています。人口も約130万人(京都市は約147万人)で、歴史的な建造物が数多く残されている伝統のある街という特徴からも、京都市に近いものを感じられます。

私自身も、10月下旬に一度旅行へ出かけたことがあるのですが、それはもう圧巻の一言でした。色とりどりの屋根が並ぶ旧市街の中を南北にブルダヴァ川(モルダウ川)が貫いており、小高い山の上には中世の時代からその役割を果たしていたプラハ城が見える光景は何物にも代えがたいです。

また、京都産業大学はメトロポリタン大学プラハとも提携していますので、何が何でもプラハに留学したい!と思っている方は一度調べてみてはいかがでしょうか。

チェコの名物はやはりビールです。お隣のドイツと同じく、古くからたくさんの品種が伝統的な方法で醸造されてきました。一般的なスーパーマーケットでも、スタンダードな瓶のタイプだと1本100円ほどで購入できるほど手軽な飲み物です。

食べ物は何が有名?と、出発前から(留学が始まってからも)よく友人や家族に聞かれましたが、現地の人々もこぞっておすすめしてくれるのがクネドリーキ付きの牛肉のグラーシュです。
クネドリーキは白い茹でパンで、グラーシュは、材料にもよりますが基本的に牛肉のシチューのようなもの。他にもビーフタルタルや鶏の丸焼きなど、どの料理も内陸国だからこそおいしい材料がふんだんに使われています。

オロモウツってどんな街?

私の留学している街は、プラハから列車で約3時間東へ行ったところにあるオロモウツです。オロモウツは属しているモラヴィア地方の中でも比較的大きな街であり、チェコ第5の都市とも言われています。特に、中心部のホルニー広場にある「聖三位一体柱」は2000年に世界遺産に登録されており、人々に親しまれています。

到着から2ヶ月が経とうとしていますが、今でもこの街に思うのが「コンパクト」だということ。私の住む寮は街の西端に位置していますが、東の端にある中央駅までトラムでたった20分で向かうことができます。また、最も栄えているホルニー広場のある新市街はちょうど中心にあり、大学はもちろんショッピングモール、おしゃれなカフェなどもすべて徒歩圏内。留学生にとってこれほどありがたい街はなかなか無いのでは、と思います。

留学開始後もまだ日本!誰も悪くないビザ遅延

早速、私の留学期間が始まった頃まで時を戻します。私は当初10ヶ月滞在する予定だったので、学生ビザを取得する必要がありました。ですが、情勢の関係もあってかビザが完成するまでに当初の想定以上かかってしまい(例年通りに準備しても避けられなかったようです)、9月9日出発予定が気づけば10月に突入…
ビザが貼られたパスポートが届いたのが10月1日、そして4日後にやっと留学先に向かう飛行機に乗り込むことができたのです。
到着したのは木曜日。金曜日には授業が無く、週末の間でひたすら手続きや大学の位置確認、必要な道具の購入などに奔走し、「1週目」の(本来なら3週目の)授業を受けるまであっという間でした。

大学での授業

パラツキー大学のキャンパス内
パラツキー大学ではFaculty of Arts(教養学部)に所属していますが、法学部の知識を活かすために、その学部で開講されている政治学の授業も履修しています。
以下が私の履修していた授業になります。
Central Europe and the European Union…チェコをはじめとする中央ヨーロッパから見たEUの組織的構造や課題点などを学ぶ授業。2週に1回、大学近くのカフェを貸し切って持ち回りのプレゼンを行いました。

English Communication Exchange Students…英語の基本的な表現や文法、会話などを大まかに習得できる授業です。全13週のうち1週分の授業をまるまる使ってポットラックパーティーをする予定でしたが、今回は授業進度の関係でキャンセルに…残念です。

Institutional Design of the EU…こちらもEUに関する基本的な概念や構造を学ぶことができる授業。学生は私を含めて6名と、今セメスターで履修した授業の中で最小規模でした。

Intenzivní kurz č. pro zahr. st. 1…留学生向けのチェコ語の授業。この授業のみ、1週間に2回あります。語族の違いからか、チェコ語自体の構造が英語とかなり異なるため難しいですが、授業での会話練習なども多く、欠席するなんてもったいない!と思えるくらい楽しい授業でした。オロモウツは、話に聞いていたよりもかなり英語を話せる人が少ない印象です。割合にするとおよそ3割ほどでしょうか。そんな中で、最低限でも地元の人とコミュニケーションを取れるようになれるので、かなり自分の視野が広がったように感じます。

Turkish Politics and Society…トルコの政治制度や歴史的背景、課題点などを広く学ぶことができる授業です。先生が動画や画像検索などを使って、受講生にわかりやすく教えてくれます。

次回からは、これらの授業の詳細や寮についてお伝えしていく予定です!
PAGE TOP