外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻が「ドイツ国際平和村」講演会を開催しました

2022.06.29

外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻では、6月17日(金)に春学期開講科目「ドイツ学入門Ⅰ」の授業の一環として、3年ぶりに講演会を開催しました。
今回はドイツ北西部のオーバーハウゼン市(Oberhausen)にある「ドイツ国際平和村(Friedensdorf International)」と本学サギタリウス館の授業教室をオンラインでつなぎ、ドイツ国際平和村職員の中岡 麻記 氏に「ドイツ国際平和村  〜未来へつなぐ 平和のための活動〜」と題した講演を通じて、その活動や現状をドイツから直接紹介していただきました。1967年7月に設立されたドイツ国際平和村は、今年で設立55年目を迎えます。
この講演会は2022年度の「外国語学部講演会」の一つでもあったため、授業履修者以外にも平和活動やボランティア活動に関心を持つ多くのオンライン参加者にも恵まれました。(講演会の記事)

これまでにドイツ語学科(現 ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻)の卒業生8人が現地へ赴き、ボランティアとして活動をしてきた歴史があり、「ドイツ国際平和村」とは繋がりを持っていました。

以下はドイツ国際平和村についての過去の記事です。

今回、中岡 麻記 氏によるオンライン講演会が実現したのも、実はかつてのボランティア参加者であるドイツ語学科卒業生が、共著者としてドイツ国際平和村での体験をまとめた書籍『平和村で働いた ドイツで出会った世界の子どもたち』の出版がきっかけでした。(書籍についての記事) 人と人をむすび、新しい出会いや機会を生み出す「むすぶ人」として卒業後も本学の精神をしっかり受け継ぎ、活躍しているのは嬉しい限りです。『平和村で働いた ドイツで出会った世界の子どもたち』は本学の図書館に所蔵されています。また、グローバルコモンズには、平和村を取材した「世界ウルルン滞在記」のDVDがあります。今回の講演会に参加できた人も、惜しくも参加できなかった人も、是非一度手にとってみてほしいと願っています。そして、在学生のみなさんもぜひ後に続き、自分の興味・関心のある分野で「むすぶ人」としての第一歩を積極的に踏み出してほしいと願っています。

写真提供/ドイツ国際平和村

講演会参加者の声

  • この講演会を通してドイツ国際平和村がどんなところなのかを詳しく学ぶことができました。苦しんでいる子ども達のために無償で手助けを行っている人達を見て感動しましたし、私も何か力になれることがあるんじゃないかなと考えるきっかけになりました。ドイツ国際平和村を訪れた、たくさんの子供たちは、これからもたくさんの人達に平和の大切さを伝えていってほしいと思いました。中岡さんが言っていたように、ドイツに国際平和村が無くなり、母国で治療できる日が来ることを願っています。
  • 自分達が何気ない日常を送っているその日、その瞬間にも、他の国では病気の治療もまともに受けられない子供たちがいること、また、そういう人たちを支援している人がいることを忘れてはいけないと思った。いつもと変わらないけど、平和に毎日過ごせるということに感謝しなければならないと思った。
  • 今回の講演会では、ドイツ語を学ぶ上で新たな発見があった。それは自分が今まで想像してこなかった新たなドイツ語の活かし方だ。自分は今までドイツに対する憧れからドイツ語を学んできた。それは自分の願望を叶えるためだった。だが、平和村の講演を聴いて自分のためではなく、他者のためにドイツ語を活かすという生き方を学べた。
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