専攻の特長
ドイツを世界基準で学ぶ

Point01ドイツ語圏への扉を開く
ドイツ語で広がる世界
ドイツ語は、ドイツ連邦共和国のほかオーストリアやスイスなどでも話され、EU圏で最も多く母語とされています。そしてドイツは、音楽をはじめとする学芸の国、そして環境保護・スポーツ振興・動物愛護の先進国で、世界第三位の経済大国として第四次産業革命をリードする存在でもあります(例えばAI翻訳アプリのDeepLは、ドイツの企業が開発しました)。また、中世の雰囲気が色濃く残る城や街並みは、『銀河英雄伝説』『進撃の巨人』『葬送のフリーレン』など、多くのファンタジー作品に影響を与えています。言語学、歴史、文学など、多種多様な分野の専門家がそろったドイツ語専攻では、この魅力あふれる世界に多彩な形で触れることができます
「新しい視点」をふやす
「ことば」は、私たち人間が「外の世界」を見て、理解していく際に重要な役割を果たす「望遠鏡」のようなものです。多角的で複雑な現代のグローバル社会では、他の人とは違う「個性的で新しい独特の視点」が必要だとよく言われます。しかし、みんなが同じようなことをしているだけでは、なかなか「新しい見方」を身につけることはできません。そこで、今までとは違った「新しい視点」から現代社会を見ていけるよう、英語に加えてもう1つ、ドイツ語という外国語を学んでみませんか?
「なま」のドイツに触れる
ドイツ語圏への留学には、①「ドイツ語海外実習」のような1ヶ月の短期留学から、②1学期間の中期留学、そして③1年間の長期留学まで、自身の希望に合わせていろいろな可能性があります。年度末に実施される海外実習には、一年次から応募が可能。環境都市として名高いフライブルク、バッハやゲーテなど多くの文化人にゆかりのあるライプチヒのどちらかを選べ、毎年多くの学生が参加します。ドイツ語圏の雰囲気を実際に肌で感じ、ドイツ語圏の味覚を実際に楽しみましょう。しっかり五感を使って挑戦し、様々な体験を積み重ねてきてください。
Point02生きたドイツ語、丸つかみ
感覚を駆使してドイツ語を強みに
ドイツ語の授業では、1年次からドイツ語をたくさん聴いて、たくさん話します。また学年が上がっていくと、「耳」と「口」に加えて、「目」と「手」の活躍する場面が増えていきます。こうして少しずつ、しかし一歩一歩着実にドイツ語を学んでいく中で、ドイツ語での考え方やコミュニケーション習慣が身についていきます。それは同時に、自分で考える力、自分の意見を述べる力、論理的に考える力など、大学での学びにとどまらず、社会に出てからも必要となる能力を磨いていくことにもなります。
GOETHE-ZERTIFIKATE に挑む

ドイツ語専攻は、ドイツ政府の文化機関ゲーテ・インスティトゥートの検定試験実施機関で、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」に準拠したドイツ語教育を行っています。そのためドイツ語の授業は、世界中で使われているドイツの出版社の教科書を一年次から中心的に使い、ドイツ人の教員と日本人の教員が協働して、会話と構造(文法)を連動させた実践的な形で行われます。そして一・二年次の年度末には、国際的に最も通用度の高いドイツ語検定試験であるGoethe-Zertifikate A1/A2を受験し、国際水準のドイツ語力を身につけます。
留学:「汝自身を知る」体験
ドイツ語専攻が交流協定を結んでいる大学は、ケルン、パッサウ、グライフスヴァルト、ライプチヒと多彩。他のドイツの大学や、ウィーンなどオーストリアの大学への留学も可能です。留学の希望や目的を留学アドバイザーと事前に十分相談することで、もっとも良い選択肢を選ぶことができます。学費が原則無料な上に質が高いため、いま世界的に活発化しているドイツの大学への留学には、三年次にチャレンジするのがお勧めです。そして、さらなる飛躍のために今後自身が進むべき道についての思案を始めてください。
4年間の学び
ドイツ語でグローバル社会へ
1年次グローバル・スタンダードに基づくドイツ語教育
ドイツ語専攻では、今すぐに使える「生きたドイツ語」を段階的に学んでいきます。ドイツ語の授業は、グローバル・スタンダードを意識し、「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」に準拠して行われます。また年度末には、ドイツ政府の文化機関であるゲーテ・インスティトゥートと協働して、Goethe-Zertifikat A1(国際的に最も通用度の高いドイツ語検定試験)を受験します。さらに、ドイツ語圏の多彩な産業・文化についても、じっくり基礎から学んでいきます。
2年次ドイツ語圏を多角的な視点から捉える
一年次に引き続き、「ヨーロッパ言語共通参照枠」に準拠した形でCEFR-A2レベルのドイツ語を学び、年度末にはGoethe-Zertifikat A2を受験します。また、オーストリアやスイスなど、ドイツ連邦共和国以外のドイツ語圏についても幅広く学ぶほか、世界第三位の経済大国の基礎をなす高度な産業力、そして音楽・文芸・スポーツ(サッカー!)・ファンタジーなどの諸分野で質量ともに優れた成果を残してきた文化にも、多様な形で触れていきます。
3年次自由かつ能動的に学びを深める
これまでに築き上げた基礎を生かし、翻訳通訳、時事、ビジネスワールド、地域研究などをテーマにして、より専門性を高めた形でドイツ語を学びます。「検定ドイツ語」などを履修すれば、ドイツ語力をCEFR-Bレベル以上に引き上げることも可能。また、授業選択の自由度が増すので、自分の興味関心に対応した学びをより深く追求できるようになります。さらにドイツ語専攻では、英語の中学校教諭・高等学校教諭の免許状に加え、ドイツ語の免許状も取得できます。ドイツ語もできるグローバル英語教師を目指してみませんか?
4年次学業の集大成
これまでの学びを土台として、他専攻、他学科、さらには他学部にも視野を広げ、自分なりの学びを深く豊かに作り上げ、学業の集大成を果たす時期です。主体的な学びの場としては、少人数で学ぶ研究演習が最適。ここでは自分で選んだテーマを追究し、プレゼンや論文・レポートの執筆などを通して、自分の考えを発信する力を身につけます。また、グループでの討論や発表を通じ、周囲と連携する社会人としての素地を養います。
海外実習
実績校
ライプチヒ大学(Universität Leipzig, Herder-Institut)
1409年に創立したライプチヒ大学は、ドイツの歴史と文化が色濃く息づくドイツで2番目に古い大学です。そして、ライプチヒ市は、文豪ゲーテや哲学者ニーチェ、作家ケストナー、音楽家のバッハ、メンデルスゾーン、ワーグナー、シューマン、そしてメルケル元首相など、多くの著名人が学びまた活動した文化の都としても有名です。また、ライプチヒ大学には森鴎外が、メンデルスゾーンが設立したライプチヒ音楽院には、滝廉太郎が留学していました。さらに、ライプチヒは東西ドイツ統一のきっかけとなった市民デモが発祥した場所でもあります。
ライプチヒ大学での海外実習では、ドイツ語の授業を受けるだけでなく、ライプチヒの歴史的な名所を訪れたり、ゲヴァントハウス管弦楽団の公演を実際に体験したりすることができます。このように、ライプチヒの深い文化や歴史を直接感じながら学べる点が何よりの魅力と言えるでしょう。

フライブルク大学(Universität Freiburg)
1457年に創立されたフライブルク大学は、現在11学部を有しています。開放的で友好的な雰囲気の中で2万人を超える学生が学ぶ総合大学です。ドイツ語研修は、言語・文献学部に属する語学教授センター(SLI: Sprachlehrinstitut)で提供される「Winter-Universität」に参加するため、レベル分け試験(Einstufungstest)に基づいて初級(A1)から上級(C1)レベルの授業まで参加者のドイツ語力に応じたクラスに振り分けられます。授業外の時間には有名な「黒い森」やアルザス地方の大自然を満喫したり、美術館・博物館、コンサートなどの多彩な文化体験(現地での直接申込制)が可能です。

科目紹介
専攻ドイツ語
ドイツ語の基礎を学び、総合的なコミュニケーション能力を段階的に身に付けていくための科目です。1年次春学期にI、同秋学期にII、2年次春学期にIII、同秋学期にIVと段階を追って内容が発展していきます。「会話」では専攻語の積極的なコミュニケーション能力を養成します。「総合」では専攻語の運用能力を総合的に向上させます。「構造」では文法をベースに専攻語の言語体系を学びます。
ドイツ学入門
ことばの背景にあるドイツ語圏の文化や社会事情など、ドイツ語を4年間学んでいくために必要な入門的・基礎的知識を学びます。
ドイツ語情報リテラシー
インターネットで情報を検索をしたり、コンピュータを活用したプレゼンテーションを行なうなど、ドイツ語を用いた情報リテラシーを身に付けます。
専攻基幹科目
ドイツ語圏の学問領域に関する中心的な授業科目群で、ドイツ語圏が持つ言語・文学・文化・歴史・社会・政治・経済等についての知識を学びます。
- ドイツ語学概論
- ドイツ語学A(音声学・音韻論)
- ドイツ語学B(意味論・文法論)
- ドイツ語学C(ドイツ語史)
- ドイツ文学概論(文学史)
- ドイツ文学A(近現代)
- ドイツ文学B(古典)
- ドイツ文化論A(ドイツ事情)
- ドイツ文化論B(哲学・思想)
- ドイツ文化概論(歴史)
ドイツ語専門セミナー
ドイツ語のコミュニケーション能力をさらに発展させるために、卒業後の進路をも見据えた専門的テーマを設定し、4技能を融合させたコンテントベースの総合的な言語科目です。
- ドイツ語専門セミナー(文体論)
- ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏地域研究)
- ドイツ語専門セミナー(翻訳通訳論)
- ドイツ語専門セミナー(時事ドイツ語)
- ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏の歴史と文化)
- ドイツ語専門セミナー(ドイツ語圏のビジネスワールド)
英語で学ぶドイツの社会・文化
専攻語圏の社会や文化を英語で学ぶ科目「英語で学ぶドイツの社会」「英語で学ぶドイツの文化」を設置しています。
先輩の声
ニュース
#ドイツ語専攻