在学留学体験レポート 三田村 花恋さん(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2018年10月2日から
2019年6月26日まで
チェコ メトロポリタン大学プラハ 交換留学

この9ヶ月に及ぶ留学生活は今までの人生の中で、最も成長することのできた刺激的な9ヵ月でした。楽しいことが沢山あるように辛い困難も沢山あり、思うようにいかないことの方が多くあったように思えます。ですが、何でも自分の思い通りに行くよりも、思い通りに行かない事が多い方が得られるものが沢山あり、そのすべてが自分を成長させてくれる貴重な財産になるのだと思います。

留学先を決める際、英語圏でない非英語圏への留学をずっと考えていました。と言うのも、非英語圏へ英語留学をすることで、英語圏では得られない何か特別な経験を得ることができるのではないかと言う期待を抱いていたからです。また、非英語圏の中で他の国に行き来しやすく、物価が安く過ごしやすい国を考えた結果、チェコが最も自分の条件に合っていました。こうして英語力の向上だけでなく、誰も経験したことのないような新しい経験を求め、おとぎの国のように美しいチェコのプラハへの留学を決めました。プラハへの留学は大変なことが多く、少し精神的に強くなくてはいけないと聞かされていたのですが、自分ならどんな困難でも乗り越えられると謎の自信を持っていました。しかし、そう簡単にはいきませんでした。留学が決まってすぐ、最初の困難を経験することになります。メトロポリタン大学は大学の寮を所有していない為、自分で滞在先を探さなくてはなりませんでした。その為、あらゆる寮やアパートにメールを送りましたが時期的な問題もあり、どこも空き部屋がなく断られ、一か月間探し続けましたが見つけることができず、最終的に大学の紹介により滞在先を見つけることができました。更に、プラハへ飛び立つ当日に台風の影響でフライトがキャンセルされ、出発が後日となりチケットを取り直し、私の留学生活は波乱な幕開けでした。

プラハへ到着後は、見るもの、聞くもの全てが新鮮で、プラハの美しい街並みや美味しいチェコ料理を楽しんだり、同じ寮に暮らす多国籍な友人たちとも出会い、日本食パーティーを開いたり、一緒に旅行へ出かけたり毎日充実した日々を過ごしていました。ですが、現地の授業についていくには自分の英語力は乏しく、ただ教室にいるだけの毎日で自分の力不足を実感したり、非英語圏のため英語が通じなく人から冷たくあしらわれたり、紹介された寮が大学まで往復2時間かかったり、履修登録で不備があり何度も修正願いに大学まで行ったり、他にも滞在先の設備不良で真冬に一か月間水のシャワーを浴びなければならなかったりと、要因は他にも沢山ありますが、想像を超える困難の連続で、帰国するまで通算5ヵ月間ホームシックで苦しみました。ホームシックから自信もモチベーションも無くなり、何のために留学したのか、この留学に何の意味があるのだろうかと毎日考えていました。そんな中、気分転換に一人でイタリア旅行へ出掛けました。結果、その一人旅が自分を変えるきっかけになりました。初めての一人旅で不安がいっぱいでしたが、旅先で一人旅をしている同じ年代の女の子達との出会いや、現地に暮らす日本人との偶然出会い、他にも親切な人々に沢山助けてもらい、人との出会いに恵まれた素敵な旅になりました。11日間という長旅を無事に成し遂げ、無くしていた自信を取り戻すことができ、一人で何かにチャレンジすることに対して恐怖心をなくすことができました。それから、ストレスがたまると何度か一人旅をしていました。

留学後半は積極的に人と関わったり、新しいことに挑戦したり、失敗してまたホームシックになったこともありましたが、前半と比べるとかなり濃い毎日でその分得られた友人も経験もたくさんありました。辛いこともあれば楽しいこともある。人それぞれ留学の目的も、得られる経験も違うと思いますが、留学することに失敗はありません。留学生活で何を得られたのかと自問自答する人がたくさんいると思いますが、言葉にできないだけで、必ず自分が成長出来うる何かを手に入れているのだと思います。私がこの留学で得られたものは“適応力”と“チャレンジ精神”です。

プラハの美しい街並み
プラハのクリスマスマーケット
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