在学留学体験レポート 山野 悠佳さん(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2018年8月5日から
2019年5月10日まで
アメリカ ノースカロライナ大学グリーンズボロ校 交換留学

留学は私にとって、大学進学の最大の目的でした。高校生の時に市の交換留学生として2週間オーストラリアでホームステイを経験してから、今度は1年間の長期留学に挑戦したいと思い続けていました。また、アメリカ留学経験のある担任の先生のおかげで高校では教科書には載っていない外国の様々なことについて学ぶことができ、大学生になったら留学に行って自分の目で見て自分の肌で様々なことを感じたいと思っていました。

私がアメリカを留学先として選んだ理由は、アメリカなら様々な国出身の留学生や現地の学生と友達になる機会があり、その中で自分の知らない世界のことを自ら学べるのではないかと思ったからです。実際、留学先では様々な国出身の友達と出会い、様々な話をする中でたくさんのことを学ぶことができました。長期休暇や休日を使って、高校時代にできた友達やALTの先生に会うためにアメリカ国内の違う州に旅行に行ってみたり、自分自身の経験のためにとNYに一人旅をしたり、友達たちと旅行に行ってみたりと、自ら動き場所によって違う文化だったり街の雰囲気などインターネットやSNSではわからない、その土地のことを知ることができました。また、海外のことだけではなく日本のいいところも教えてもらったりと、日本にいると気づくことのできないことも知ることができました。

私は学部留学だったので、日本の大学と同じようにアメリカの大学で他のアメリカ人と共に授業を受けていました。ツーリズムの授業、コミュニケーションの授業、アメリカの歴史についての授業や日本に関する授業を受けていました。アメリカの大学の授業は日本とは違い、授業中にたくさんディスカッションの時間が設けられていました。ディスカッションの時間ではなくても学生たちは教授の話で納得できないところがあればその場で納得のいくまで教授とディスカッションすることもできました。また、リーディングの課題がとても多く、次の授業までに教科書100ページ分ほど読むことも少なくありませんでした。初めの方はディスカッションでも聞いて理解するのに精一杯で発言もできず、リーディングもよく友達と夜遅くまで図書館にこもってやっていました。でも、だんだんとアメリカの授業スタイルや課題の量になれていき、3ヶ月目を迎える頃には1ディスカッションにつき1回は発言もできるようになりました。コミュニケーションの授業ではよく教授が「これは日本だとどう?」などと私に意見を求めてくださり、そのおかげもあり授業で自ら発言することも増えていきました。初めは慣れないアメリカの大学の授業でしたが、慣れるとクラスメイトや教授とたくさん意見交換をすることができたので、様々な視点からその授業を理解することができました。

留学中は楽しいことばかりではありませんでした。授業のレベルについていけないこともあったり、うまく友達や教授、クラスメイトとコミュニケーションを取れなかったりとアメリカにいることに辛さを感じた時期もありました。その時期は中々自分の英語力が思ったように伸びないこともあり自身も無くしてしまいました。だけど、私が自分の気持ちをうまく伝えられなくても根気よく向き合ってくれた友達とルームメイトがいてくれたおかげで、私は上手じゃなくても頑張って言葉にして伝えれば、気持ちは伝わるしそれをわかろうとしてくれる人はいるんだと気づくことができました。それまで、パーティーなど人が多く集まるところに行っても仲のいい友達としか話さずに帰っていた私ですが、これをきっかけに自ら人の輪に入ってたくさんの人と話すように心がけました。すると、友達も増え英語を話す機会が増えたことで英語力も上がっていくのが感じられるようになり、留学生活が辛いと感じることも少なくなりました。この経験を通して私は積極的になることの大切さを学びました。留学前半の私に足りなかったものは、失敗を恐れない勇気と積極性でした。失敗を恐れない勇気と積極性を持つことができた留学後半の私は、もっとたくさんの人に出会いたくさんの新しいことを経験することができました。

これから留学する皆さん、留学を考えている皆さん
留学は膨大な費用がかかります。それを理由に諦める人もたくさんいるかもしれませんが、もしチャンスがあるなら是非留学にチャレンジしてみてください。日本を離れて海外で暮らし、大学や語学学校に通うことに不安を持つ人もいるかもしれません。私のように自信をなくしたり、挫折することもあるかもしれません。でも、手を差し伸べてくれる人や話を親身に聞いてくれる人は必ず周りにいると思います。そして、アメリカだけではなく海外には、日本では経験できない新しいことがたくさんあります。日本では学べないものを学べるチャンスがあります。そのチャンスを生かせるかどうかは自分次第ですが、留学は自分だけの大切な人生経験になります。実際、この9ヶ月間で私は何物にも変えることのできない私だけの貴重な体験ですし、それは私の人生の宝物です。

卒業を控えた友達とキャンパス内で記念写真
高校時代のALTの先生と友達とテキサスで再会
2月に日本を紹介するパーティーを開いた時に友人たちと
秋学期にとっていた授業の最終日にグループのみんなと
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