在学留学体験レポート 北村 遥香さん(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2017年4月17日から
2017年12月20まで
イギリス ケント大学 交換留学
私がイギリスに留学しようと思った大きな理由は、自分の英語をできるだけネイティブスピーカーの英語に近づけたかったというのと、生まれてから今まで京都で暮らしてきたので一人で暮らすという冒険をしてみたいと思ったからでした。

インテンシブクラスで英語を話す機会はたくさんあったしきっと英語は大丈夫。一人暮らしもなんとかやって行けるはず!と謎の自信を持ってイギリスに行ったのですが、到着初日から色々な壁にぶつかりました。まずはホームシックです。今はSNSで簡単に家族や友人と連絡が取れますが、私の場合はこの簡単さがホームシックを引き起こす原因になってしまいました。また、異国の地で一人で暮らすのは想像以上に寂しく、すぐに家族や友達が恋しくなりました。初めの方は英語を話す機会が減ると思い、日本人の他の留学生ともあまり関わらずに、気軽に話せる友達もいませんでした。

ケント大学での授業は前半は少人数制でエッセーやプレゼンの仕方を学び、秋学期からの本格的な授業に備えるためのもので、秋学期からは本格的に大学のモジュールを取るスタイルでした。前半の授業が始まってからぶつかった壁は、自信を持っていたはずの英語でした。先生の言っている事はわかるのに自分から発言する勇気が出ず、正しい文法を使って話せるように頭の中で回答を考えるだけ考えて、口に出せない日々が続きました。最初の一ヶ月はホームシックと英語に対する自信を喪失して落ち込んでいたのですが、このままでは留学に来た意味がないと思い、間違っていてもよいのでとりあえず発言することにしました。
文法の間違いなんて大したことない、みんな間違うんだと自分に言い聞かせると肩の荷が下りて、段々発言もできるようになりました。また、知らない土地でよく頑張っているぞ自分!と自分の少しの頑張りを肯定することで自信が付き、日本に残っていた気持ちもようやくイギリスに来ることが出来ました。しかし、やはり自分の留学生活をよい方向に導いてくれた一番の要因は一緒に留学していた他の日本人の存在でした。初めはあまり日本語で話さないようにしていたものの、みんな同じように不安を抱えて留学生活を送っているとわかってから、お互いの悩みを相談する良き理解者になりました。

こうやって私は留学の2つの壁を乗り越えましたが、今振り返ると最初の苦しい一ヶ月の原因はは自分で作っていたのだなと思います。新しい環境で生活するからこそ、早く成長しようと焦るのではなく、慣れるまでは時間を掛けてもいいんだと思うことが大切でした。
留学に興味があるみなさんは、留学でたくさんの新しいことを吸収しようと考えていると思います。初めは戸惑ったり、悩んだりすることも多いと思いますが、それを乗り越えると充実した留学生活と一回り成長した自分が待っていると思うので、ぜひ頑張ってください。

街に流れる小川。ボートツアーがあり、船に乗ってカンタベリーの歴史を聞くことが出来ます。
カンタベリー大聖堂への入場は、ケント大学の学生なら無料です。
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