在学留学体験レポート 西園 寺惟さん(認定留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2015年9月10日から
2016年7月13日まで
チェコ共和国 パラツキー大学 認定留学

正直、留学する前はチェコという国についての知識が全くなく、ヨーロッパにある小さな国というイメージしかありませんでした。しかし、約10ヵ月の留学を終えた今、チェコは私の第二のホームです。長くいればいるほど、知れば知るほど、好きになる。チェコにはそんな魅力があると思います。

私は認定留学でありながら、最初のセメスターから交換留学生と同じように、学部の授業を受けました。語学学校とは違い、たくさんのチェコ人に囲まれながら、ヨーロッパの歴史や文化、ときには宗教の授業に参加したり音楽の授業を取ったりもしました。どの授業もチェコでしか受けることができないユニークな授業で、中でもユダヤ教や魔女狩りに関する講義はとても興味深く、研究し甲斐がありました。しかし、苦しい時期もありました。最初の授業で、ヨーロッパの歴史や政治についての知識が十分で無く、授業内のディスカッションで発言をすることができませんでした。それがとても悔しくて、それからは授業前のリーディングに時間をかけ、必ず予習をして出席していました。最初は単語を聞き取ってメモをとるのが精一杯だった講義がつかめるようになったとき、自分の成長を感じました。毎週ある大量のリーディングと学期末のレポートを乗り切ったことは今でも自信になっています。パラツキー大学は、英語圏の学校とは違い、日本人が多くいません。ほとんどがヨーロッパからの留学生で、クラスにアジア人が自分だけの状況も多々あります。そんな状況の中で、いかに自分から行動を起こすかが大事だと思います。私はいつも、できるだけ笑顔で色々な人に話しかけるようにしていました。最初はあいさつだけだった会話がどんどん広がるようになって、一緒に遊びに行こうと誘われたときはうれしかったです。

留学中、ヨーロッパ12ヵ国28都市を旅しました。世界のどんな小さな街にも日本人はいて、働いている人などを見かけると、とても刺激を受けました。海外で働く日本人はキラキラ楽しそうで、輝いて見えました。そして、自分も将来あんな風に好きなことがしたいと思うようになりました。留学は自分と向き合う絶好の機会です。自分の知らない自分に出会う、そして思い切り悩む、そんな経験も自分の成長に繋がるのではないかと思います。また、一人旅も自分を成長させてくれる要因のひとつです。一人旅は十分に注意して、安全な場所や時間など、正しい状況判断をすれば、他に変えられない経験になります。私にとって、一人旅で得た経験と自信は、一生の宝物になりました。その土地を実際に訪れ、感じないとわからないこと、たくさんの発見と出会い。多くの国を訪れ、自分の目で実際に世界を見れたことは本当に良かったです。留学中に経験した楽しいことも悲しいことも、すべてかけがえのない思い出です。大学生活の貴重な1年間を留学という形で過ごせて本当に感謝しています。次オロモウツを訪れる時は今以上に成長した、なりたい自分でいられるように、この経験をこれからの人生に活かしていきたいです。

もし今留学を考えている人がいるなら、絶対に行くことをお勧めします。そして、できるだけ早く先生や家族に相談することが大切だと思います。私も留学を決める際、国際交流センターの方やマシュー先生・アドバイザーの先生に大変お世話になりました。たくさん悩んだ分、帰国してあいさつに行ったときに先生から成長したね、と言われたときは本当に嬉しかったです。最終的に決めるのは自分ですが、どんな道を選んだとしても乗り越えられる自分をイメージして、留学に向き合って頂けたらと思います。

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