在学留学体験レポート 丸野 航輝さん(認定留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2019年9月25日から
2020年4月2日まで
ポーランド アダムミツキヴィチェ大学大学 認定留学
2019年10月から半年、ポーランドのアダムミツキヴィチェ大学に留学しました。ポーランドでは、ポーランド語が母語ですが、大学の授業は英語で行われ、また、ポーランド人は基本的に英語を話せるので、会話にはあまり困りませんでした。新年度のオリエンテーションでは、立食パーティーもあり、そこで様々な国からの留学生に出会いました。主に、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ドイツなど、ヨーロッパ人が多く、日本人は他にいなかったので、少しビビりましたが、近くにいた韓国人と仲良くなりました。やっぱりアジア人同士は気が合うみたいです(笑)。

最初の3週間の授業は、お試し期間のという形で、出席はとってなかったですが、授業は、ディスカッションプとレゼンテーションがメインのものばかりで。講義科目は1つか2つくらいでした。テストというテストはなく、だいたいプレゼンテーションがテスト代わりでした。このプレゼンテーションはなかなか大変でした。だいたい1人20分程度話さないとダメなので、しっかりスライドを作ってプレゼンしないと、20分も話せなかったと思います。
Education in Polandや、Sociology of Travelといった授業を取ってきましたが、一番印象に残ったのが、授業の一環として、小学校と中学校が混ざった私立校に行った体験でした。そこで5分くらい自分の国についてプレゼンして欲しいと言われて、日本のお城(海外のお城と日本のお城が全然違ったから)および漫画とアニメについて話しました。実はポーランド人のルームメイトに、どの漫画が有名かを事前に聞いていて、『ナルト』が良いと言われたので、その作品を紹介したのですが、ほとんど子たちが知っていて嬉しかったです。そのプレゼンの後でも、多くの子供たちが日本に関する質問をたくさんしてくれました。日本人と話すことがほとんどなくて、珍しかったのだと思います。

さて、多岐にわたる授業が体験できることや、授業料が安い、ということがポーランド留学の大きな魅力ですが、もう一つ、別の利点として、休みの時に、ほかのヨーロッパの国に、手軽に旅行できることが挙げられます。
この利点を最大に生かすため、クリスマス休暇には、まずはドイツのベルリンとドレスデンへ行き、その後、チェコのプラハでクリスマスを過ごしました。自分が行きたい国と都市を絞って旅程を組むと、意外と人を巻き込みづらいということが分かったので、最初は一人旅にしました。どの都市のクリスマス・マーケットも賑やかで、美味しいソーセージやチョコを食べることができました。個人的に好きだったのがプラハでした。『のだめカンタービレ』にハマっていて、ドラマのセリフを覚えているくらい好きだったので、ロケ地として使われたプラハ城やコンサートホールを見ることができ、感慨深かったです。また、コンサートホールでは実際にオーケストラの公演があり、3000円くらいでチケットを買って鑑賞することができました。海外でオーケストラを生で聞けたのは、忘れられない経験です。そういう理由で、プラハが1番楽しかったです。
春休みには、ポーランドで仲良くなった韓国人と2人でハンガリーに3泊4日の旅をし、また、イギリスのマンチェスターとロンドンにも行きました。ハンガリーのブダペストは、「ザ・観光地」という感じで、町全体が観光スポットと言え、お土産ショップも沢山ありました。ブダペストの温泉は有名で、気になっていたので行ったのですが、少し残念でした。混浴で、水着を着て入るのですが、まるで温水プールで、日本のような「温泉感」は全くなく、2時間まで、という時間制だったのですが、途中で出ました。それでも、ブダペストは観光地としては居心地がよく、ハンガリー料理も美味しく、三日間楽しく過ごせました。

その後すぐにイギリスに飛び、まずはマンチェスターに行きました。マンチェスターシティというチームのサッカー観戦が目的で、僕の地元の友達と合流しました。彼もサッカー観戦が趣味で、1人でイギリスに1ヶ月旅行する為のお金を1年かけて貯めていたのです。マンチェスターは3泊4日しましたが、あまり観光都市ではなかったので、近くのリバプールに観光に行きました。リバプールは僕が好きなBeatlesの故郷だったので、イギリスで行きたい町の1つでした。Beatles Storyという博物館があり、Beatlesが有名になっていった過程や、当時使われていたスタジオ、ギター、ピアノなどについて深く知ることができ、Beatlesをもっと好きなりました。そして、マンチェスターシティの試合を見に行く日になったのですが、台風による風で、試合は延期になってしまい、しぶしぶポーランドに帰りました。しかし、2週間後に再試合が行われることになったので、すぐ航空便を予約し、今度はロンドンで観光してから、マンチェスターに行く計画を立てました。
ロンドンでは友達と再会し、大英博物館に行きました。あまりに広すぎて、全部は見回れませんでしたが、ロゼッタストーンはかなり印象的でした。その後、夜にワーナーブラザーズスタジオツアーに参加しました。これは、ハリーポッターのロケ地巡りではなく、ハリーポッターの撮影で使われた衣装やスタジオを見て回るツアーで、全部見るのに2時間以上かかりました(ハリーポッター好きにはたまらない内容なのですが、今度、豊島園の跡地に、同じものができるそうです)。それから、マンチェスターに行き、今度こそサッカーを観戦ができて感激しました。スタジアムでマフラーや帽子のようなグッズ買い、それを着けて応援して、盛り上がりました。
イギリスからポーランドに帰ってからも、週に一度、スポーツバーに行き、自分の好きな海外サッカーをスクリーンで見ていました。ちょうどチャンピオンズ・リーグいうヨーロッパ最大のリーグをやっていて、リアルタイムで見れたからです。ルームメイトも僕がスポーツバーへ誘ったときは、いつも嬉しそうについてきてくれました。スポーツバーは人と仲良くなれる場でもあったのです。

そうして、春休みを過ごしていた時にコロナが発生し、留学を中断しなければならなくなりましたが、日本に帰るのもまた、大変でした。帰りの飛行機を予約したのですが、ポーランドが鎖国状態になり、航空便がキャンセルされてしまったのです。結局、チャーター便で日本へ帰ることができたのですが、本当に乗れるのか、最後までヒヤヒヤしていました。帰国すると、成田空港は長蛇の列で、検温や検査があり、2時間くらい並んで待っていたと思います。当時は2週間待機要請がありましたが、その日のうちに、関西空港に行くことができ、そこまで親に車で迎えに来てもらいました。こうして、一年のつもりだった僕の留学は、半年で終わりました。

最後に、コロナ後に留学を考えている皆さん。留学は楽しいものです。しかし、留学に行くまでの過程もすごく大変で、留学中もし1人なら、更に大変なものです。ただ、留学に行くと自分のやりたいこと、卒業してからどのような仕事をしたいのかがハッキリ見えてくると思います。また、自己の成長にも繋がるのが留学です。僕の憧れの人がこのようなことを言っていました。『ここで頑張れないやつは一生頑張れない。でも、ここで頑張れるやつは一生頑張れるかもしれない。』皆さんもコロナに負けず、自分に負けないように心を強く持って頑張ってください。

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