在学留学体験レポート 古寺 真尋さん(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2019年3月27日から
2019年7月23日まで
ドイツ グライフスヴァルト大学 交換留学
グライフスヴァルトの街なみ

近年、非英語圏で留学する人は少なくありません。私もそのうちの一人になりました。グライフスヴァルト大学での英語留学という形は私が初めてで、準備期間中レポートもなく、インターネットで検索をしてもほとんど情報は出て来ず、新しい環境に身を置く楽しみさと共に不安もありました。

留学期間中、ドイツ語が話せないことにネガティヴになったことはありません。英語を流暢に話せる方が多く、言語で困ったことはほとんどありませんでした。しかし役所などでは英語を話さない方もいらっしゃるので念のためVISA申請時や住民登録の時は現地の友達についてきてもらいましょう。

グライフスヴァルトは治安も良くて可愛いヨーロッパらしい街並みが並び、私が想像していた留学生活とは良い意味で裏切られました。少し大げさに言うならば、いたるところに街灯がついており女の子が夜中一人で歩いても危険だとは感じないくらいです。しかし、もちろん全てがうまくいっていたわけではありません。私生活でいうと、VISAの取得準備は簡単ではなく。ドイツで銀行を二つ開設、寮、保険の契約など。そして帰国直前にはこれらを自分で解約しないといけないので、少し大変です。
学校生活でいうと、私は英語の学部留学なので他の留学生と関われる時間が少ないです。
私の場合、哲学部の学生として授業を取るのですが、ドイツ語のコースを取っている生徒がほとんどだと思うので、学校で会うことがなかなかありません。しかし他の学生に比べて少なかったものの、インターナショナルのイベントも開催されるので、その都度新しい人たちとたくさん話すことは出来ました。

私がこの留学で一番苦労したのは授業です。特に私が履修した少人数でのスピーキングとリーディングの授業は本当に苦労しました。もちろん自分自身の語学力が欠けていたことも理由ですが、自分の英語力のひとつ、ふたつ上の(C1,C2)レベルの生徒たちに囲まれてディスカッションやプレゼンテーションをするのは簡単ではありません。語学力もそうですが、私が一番驚いたのは、授業に対する学生の積極さでした。彼らは積極的に議論し、積極的に質問をします。時には先生と生徒で激しい討論が起きてしまう程、先生という立場を尊敬しながらも自分の意見を貫き通します。正直、今まで日本で受けてきた授業ではそういった経験がなかったので、衝撃を受けたのと同時に自分の語学力の足りなさを改めて実感しました。先生が毎時間提示する議論のトピックは国際問題が多く、それに対して私の知識が少なかったのも苦しんだひとつの原因です。もちろんそのような状態で自分の意見を積極的に発言することは簡単ではありません。ドイツの学生は私が発言するまで待ってくれます。時には、その優しさが申し訳なく辛く感じる時もありましたが、正解も間違いもないよ、と。思ったことを言ったらいいんだよ、と。私はこういった討論の際、自分が思うことは合っているのだろうか。と心の中で自問自答しながらなかなか発言できないことが多々あります。しかし彼らは答えが本題と少しずれていようが思ったことを発言し、他学生がそれをカバーしながら討論を進めていくのです。こういった生徒同士の尊敬が新たな答えを導き出すのだと学びました。

またこういった語学授業以外にも、学部留学をしているので英語で専門的な内容を学ぶことができます。私は主に言語学の授業を講義方式で受けていました。こちらの英語言語学は京都産業大学でも学べる内容をもう少し深く専門的に学ぶことができる講義なので、おすすめです。京都産業大学と比べると専門的に英語で学べる授業は多く非常にレベルの高い授業を受けることができるので決して簡単ではありませんが良い経験にもなります。

最後に、非英語圏で英語留学をすることに少しためらってしまう人も多いと思います。私もその一人でした。しかし非英語圏だからこそ経験できることも本当にたくさんあります。もちろん留学先の言語が話せることができれば何も苦労はしませんが、私のように全く話せない人でも生活はできますし日が経てば慣れますよ。ヨーロッパ圏は日本とはかけ離れた文化を持っているので、時には慣れなくて戸惑ってしまうこともありますが、異文化体験をする上で、貴重な経験ができる素晴らしい国々だと思います。日本人、アジア系の方が本当に少ない街ですので、“ヨーロッパ“という生活をめいいっぱい経験できると思います。気になるのであれば、現地の言葉が話せないから…。と思わずに、思い切ってみてください。期間は半年留学なので短かったですが、留学をさせてくれた親と留学中何度も私のメンタル面を支えてくれた友達、貴重な体験をさせてくれた友達に感謝していますし、ドイツ留学で受けた刺激を残りの大学生活で活かせればと思います。ヨーロッパ、また訪れたいと思える国ばかりです。

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