休学留学体験レポート 宮前 龍也さん

私は休学してカナダでワーキングホリデーをやってきました。その報告をします。

留学 カナダのトロント
留学種別 休学留学(ワーキングホリデー)
留学期間 約10か月間

留学のきっかけ

私が留学を決意したのは、英語力の向上はもちろんですが、主に就職活動で話すネタを作るためでした。そして実際に留学の経験は就職活動で大いにプラスになったと感じます。また、大学を通さずに一年間休学して、ワーキングホリデーという形で留学したのは費用の面を考慮してのことです。極端な話、現地ですぐにでも働き始めるのであれば、用意する費用は航空券と最初の一か月分の生活費だけで済みます。もし費用の面で留学を躊躇しているのであれば、ワーキングホリデーも考慮に入れてみて下さい。

トロントでの生活

日常生活

トロントでの娯楽は飲むことがメインでした。ボーリングやカラオケなどの娯楽もありますが、日本と比べると数が少なく質もあまり良くないため、誰かと遊ぶ時はご飯を食べに行くか飲みに行って、会話をすることが殆どでした。また、24時間営業のコンビニがほとんどなかったり、電車がよく遅れたり、利便性と言う面でも日本には劣ります。しかし、人間の適応力とは凄いもので、すぐに慣れて、いつの間にか上記のような事柄が不便と感じなくなりました。

シェアハウス

私の場合、一か月間のホームステイの後、シェアハウスに住み始めました。全員で8人住んでおり、半数がインド人で、韓国人、ロシア人、ポーランド人がそれぞれ一人ずつという構成でした。私の経験上、シェアハウスで住む上で上手くやっていくには相手との常識の違いを把握することが一番大切だと思います。例えば日本人らしい謙虚さが住みづらい環境を作ることになってしまう場合もあります。シェアハウス探しに関しては、e-mapleというサイトがあり、シェアハウスの住人の募集の他、アルバイトの求人から日用品の売買まで幅広く扱っているのでカナダに留学に行くのであれば是非利用をお勧めします。

仕事

トロントは多文化な都市ですので、日本食レストランが多数あります。海外での就労と聞くと、かなりの英語力が必要と思う人は多いでしょうが、日本食レストランに限れば日本人というだけで引く手数多でしたので、今になって思えば無駄に構える必要はありませんでした。しかし、それは裏を返せば日本食レストランの従業員はほとんどが日本人という事ですので、あまり英語力の向上には役立ちません。サーバーとして働けばお客さんと話す機会が多いようにも思えますが、実際には決まりきった事を言うだけですので、英語力を伸ばしたいのであれば最終的には日本人がいない環境で働くのが好ましいと思います。

交流

現地では、何かとパーティが開催されていました。日本と違い仲の良い人たちだけで集まるのでなく、友人の友人の友人であっても当然のように招待され、当然のように参加します。ですので、ねずみ講のように交流を広げることができました。また語学交換というイベントも週に何度か開催されています。日本語を学びたい人と英語を学びたい人が集まり、お互いにお互いの言語を教えあうというイベントなのですが、実際にはどの語学交換イベントでも英語で会話するのが主で、日本人にとっては打ってつけのイベントでしたし、実際にそこで何人も友人を作ることができました。

語学学校

飽くまで私個人の意見ですが、結論から言えば、お金の無駄でした。もともと私の場合は英語の勉強というよりも友人を作ることを目的としていたのですが、語学学校に通っている人のほとんどが短期留学で、せっかく友人になってもすぐに帰ってしまい交流を深めることができないまま終わることが多かったです。また、自分を含めてもちろん語学学校に通っている生徒は英語学習者なので間違った表現、発音をしますし、お互いにそれを指摘することもあまりありませんでした。反対に現地人と会話する場合はネイティブの正しい発音、表現を会話から学ぶことができる上、私が間違った表現、発音をした時はそれを正してくれたので、私としては現地人の友人を作る方が英語力を伸ばすという意味では有意義だと感じました。

留学を考えている方へ

留学中はとにかく積極的に色んな人と交流を持ってほしいと思います。私が充実した留学生活を送れたのは、留学先で作った友人達のおかげでした。また、留学の時間と費用を無駄にしないためにも自分にストイックであって欲しいとも思います。例えばできるだけ日本人と現地で絡まないようにするなど。そして、現在留学をするか迷っている人へ。留学を通して得るものは英語力やコミュニケーション能力の他に、自信、価値観、友人などなど沢山あります。時間と費用に見合うどころかそれ以上に得るものが沢山あるので、是非迷っているなら行ってほしいと思います。
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