京都産業大学 キャンパスマガジン サギタリウス VOL.48
Voice of Sagittarius
「すぐに使える!」と思ったのがインドネシア語を学ぶきっかけ。 画像
「すぐに使える!」と思ったのがインドネシア語を学ぶきっかけ。
安田先生とインドネシア語との出合いは高校2年生の時。大学でインドネシア語を学び、卒業後にジャカルタにある日本大使館に在外公館派遣員として勤務した高校の先輩の講演会を聞いたのがきっかけだった。「例えば、英語圏の国だと大学を卒業してすぐに現地の日本大使館で働くのは難しいと思います。先輩のその話を聞いて、すぐ使えるチャンスがあるのであれば!と思い、インドネシア語を学ぶことを決意しました」。高校卒業後に大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)に進み、4年次に1年間インドネシアに留学、帰国後さらに語学力を深めようと大学院に進学を果たす。言語学を専攻し、現在に至るまで主にインドネシア語の文法についての研究に取り組んでいる。
インドネシアの看護師、介護福祉士の受け入れ制度について考える。 画像
インドネシアの看護師、介護福祉士の受け入れ制度について考える。
現在ゼミで取り組んでいるのが、インドネシアからの看護師、介護福祉士候補者の受け入れ制度についての研究だ。これは日本とインドネシアの経済連携協定に基づき2008年からスタートした制度で、昨年までに570名の看護師・介護福祉士候補者が来日している。「同制度について、日本、インドネシアでそれぞれどのような報道がされてきたのか、まずは図書館にある新聞のデータベースを使って調べてもらいます」。そこから双方にとってのメリットや現行制度の問題点、重要性などについて考察するとともに、調査を通じてインドネシアの社会情勢や文化についても学ぶ。「可能であれば学生による看護師試験合格者へのインタビュー取材も行い、最終的には同制度の将来の可能性についても考えてもらえればと思っています」。
全学共通の大規模講義、「ふるさと論」。
学部での専門科目とは別に安田先生が担当するのが、全学共通の人間科学教育科目「ふるさと論」。今期800名以上の学生が登録する科目だ。「ふるさとにかかわりながら、ふるさとの発展のために実践的な取り組みをされているゲストの方に毎回来ていただくリレー講義で、私は司会役を務めています」。ふるさとに誇りを持ち、その可能性を掘り起こしながら働く人、町おこしや地域活性を担うボランティア、地域の歴史を研究している人などが日本各地から特別講師として来学し、学生たちに実体験に基づいた現場の話や、ふるさとに対する熱い思いを語りかける。 「インドネシア関連でいうと、昨年、今年とインドネシアのテレビ局の東京支局長の方を講師に迎えて授業を開講。太平洋戦争で約1万3千人の日本人が玉砕したパプア州のビアク島というところがインドネシアにはあり、現在も同地には野ざらしになった遺骨が残されているという、日本のジャーナリズムからはなかなか伝わってこないお話をしていただきました」。それらの話を聞いて学生が何を感じるのか、毎回授業の最後にレポートの作成が求められる。「例えば、講義で耳にしたある分野について自分なりに勉強してみようかなとか、聞いたことを何かのきっかけにして、学生一人ひとりが前向きな第一歩をふみだしてもらえたらうれしいですね」。
先生のもうひとつの顔
先生のもうひとつの顔
以前の職場が沖縄で、そのときに覚えたスキューバダイビングが趣味です。最近はあまり機会がありませんが、久しぶりに潜りに行きたいですね。

また仕事とは関係なく、プライベートでも年に1回はインドネシアを訪問。地元の人達と知り合い、その人達と一緒に、通常の観光ではなかなか行くことのできない離島や秘境も訪れています。もちろん、いくつかのダイビングスポットにも行きましたが、海の美しさと豊かさはすばらしいですよ!
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