自分の将来を具体的に思い描こう!経済学部「WLBセミナー」にて仕事と育児の両立について考える

2021.11.25

経済学部の専門教育科目「WLBセミナー」は、ワーク(W)・ライフ(L)・バランス(B)講座プログラム科目の一つで、実務経験が豊富な外部講師による講義が柱となっています。今回はスリール株式会社の田中 愛子氏により、「京都府 仕事と育児の両立体験プログラム2021」という講義で学んだ内容の理解を深める体験プログラムが実施されました。

(学生ライター 文化学部2年次 松田 こころ)



前回の講義で自分らしいワークスタイルについて学んだ受講生たち。今回の講義では、前回の講義内容を踏まえ、ワーク・ライフ・バランスをテーマにした同社のインターンシッププログラムの内容を体験しました。

前回講義の様子はこちらの記事をご確認ください!
田中氏は京都府が実施する「仕事と育児の両立体験プログラム」の講師を担当されています。今回体験するプログラムでは「キャリアを考える」、「子どもを見守る大人になる」、「社会に対して当事者意識を持つ」の3点を学ぶことが目的です。

まず、共働きのイメージを受講生同士で共有することから始まりました。受講生からは「大変そう」、「子どもが一人で過ごす時間が多くなってしまう」といった意見がありました。
受講生同士で話し合う様子
次に、共働き家庭の朝・帰宅時の様子がわかる2つの動画を視聴し、数人ずつのグループに分かれて感想を共有しました。「両親が家事を分担していることがわかった」という意見が挙げられました。その後、動画を見終えて改めて共働きのイメージについて学生同士で共有したところ「役割分担をすることで上手く生活することができる」、「工夫して家族全員が気持ちよく生活できている」といった意見があり、動画を見る前と比べると考えが少し変わったようでした。
次に人生年表ワークシートを用いて「人生年表」を作成し、これからの自分の人生設計について考えました。ワークシートに「企業に就職」、「引越する」、「のんびり田舎で暮らしたい」、「将来親と同居・近居」などといった人生のイベントが書かれた人生年表シールを貼り付けて作成していきます。
ワークで使用した人生年表と人生年表シール
人生年表の作成について説明する田中氏
「働くなら企業?自営?」、「どこで働く?」といったキャリアについてだけではなく、「結婚する?」、「結婚するなら理想とする家事分担は?」、「(子どもを持つとしたら)育休は取得する?」といったライフについても詳しく考えることができる仕組みになっていました。この他にも「10年で〇〇を実現」、「死ぬまでに〇〇したい」といった問いかけもあり、受講生は楽しみながら作成していました。

10年後の自分を具体的に思い描くVISIONシート
最後に「VISIONシート」を用いて、10年後の自分がどのように生活しているかを具体的に思い描くワークを行いました。「仕事」、「家庭・愛」、「学習」、「余暇・地域」の4つの枠に、それぞれ当てはまる内容を書き込みます。書き込む際のポイントについて田中氏は、不可能かもしれないと制限を設けずにワクワクする姿を思い描くこと、叶う前提で断定形の表現を使うこと、具体的に想像するためにイラストを用いることを挙げられました。


一人で黙々と作業するだけでなく、受講生同士で話し合う時間がたくさんあったので、より自分自身と向き合う機会になったのではないでしょうか。私自身も、受講生と一緒に人生年表を作ってみて、自分の人生について細かく考えたことがなかったため新鮮でした。講義全体を通して、自分がどのように生きていきたいかについて具体的に考える時間になったと思います。
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