【国際関係学部】海外フィールド・リサーチ現地レポート(ウタラマレーシア大学②)

2025.03.25

マレーシアのウタラマレーシア大学で実施する海外FRプログラムについて、レポート第2弾です。
ウタラマレーシア大学の海外FRプログラムに参加した学生は、3週間の研修を終え3月10日(月)に帰国しました。
参加学生がプログラムの後半を振り返りました。

マレーシア ウタラマレーシア大学のレポート第1弾は、こちら!


(国際関係学部1年次 竹内 颯弥)

今回の海外FRプログラム(ウタラマレーシア大学)は、私にとって初めての海外経験でした。渡航前は不安もありましたが、多民族国家マレーシアでの約1ヶ月の滞在は、私の「当たり前」を大きく揺さぶる貴重な機会となりました。イスラム教徒が多数を占める環境での生活、マレー語や英語が飛び交う街中、そして日本とは異なる価値観や習慣との出会いは、私の視野を大きく広げてくれました。

授業とアクティビティ
プログラムは主に授業とフィールドワークで構成されており、それぞれに特徴的な学びがありました。特に印象に残っている授業として、「ルックイースト政策」についてまとめたものがあります。ルックイースト政策とは日本の近代化を手本としたマレーシアの経済政策であり、この政策が日本とマレーシアとの友好関係の基となっていると学びました。また、滞在中には、実際にこの政策を通じて日本への留学経験を持つ大学の先生にお会いする機会もあり、講義内容をより身近に感じることができました。

ルックイースト政策についてまとめた授業
現地の授業は、講義形式で先生から教わるだけでなく、学生が主体的に学ぶ形式が多く取り入れられていました。例えば、ドイツやマレーシアといった国々の経済や文化の状況を調査し、グループで発表する授業や、マレーシア滞在中に記憶に残ったものを画用紙に表現し、プレゼンテーションを行う授業などがありました。英語での指示が聞き取れず苦戦しましたが、主体的に課題に取り組む姿勢が身についたと実感しています。

また、滞在中には数多くのアクティビティが用意されていました。前回のレポートでお伝えしたランカウイ島に加え、アロースターという都市やペナン島というリゾート地を訪問しました。さらに、陸路で国境を越えてタイにも足を運びました。国境を越えた瞬間から、仏教寺院が目立つ街並みや、飛び交うタイ語、人々の雰囲気など、すべてが大きく変化したことに驚きを感じました。この経験は、地理的に近い国同士でも、文化や社会の在り方が大きく異なることを実感する機会となりました。

タイで訪れた仏教寺院
現地での生活とファシリテーターとの関係
滞在中9人のマレーシア人学生がファシリテーターとして私たちの生活を同じホテルに泊まりながらサポートしてくれました。日常的な買い物や食事、レクリエーションを通じてマレーシアの人々の温かい心に触れることができました。特に、友人の誕生日を日付が変わった瞬間にみんなで祝った経験はかけがえのない思い出となりました。
ファシリテーターや友人とトランプで遊ぶ
 プログラムを終えて
今回の海外フィールドリサーチを通じて、多様な文化に触れ、人々の持っている価値観は共通ではないことを実感しました。しかし、マレーシアは異なる宗教や文化を持つ人々が互いを理解し、尊重し合いながら共生しています。ここから、異なる立場の人がもつ持つ考えを多面的に知ることが今後の国際関係学部での学びにおいて重要だと再認識しました。このことは、今後の生活や将来のキャリア形成にも役立つと確信しています。
帰国前にウタラマレーシア大学の正門前にて
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