【文化学部】京都産業大学ギャラリー第29回企画展「などころ と めいしょ-和歌から洛外図まで-」を見学

2025.05.26

5月19日、文化学部京都文化学科の専門教育科目「京都文化演習ⅡA」(担当:雲岡 梓准教授)のフィールドワークで、京都産業大学ギャラリーにて開催中の企画展「などころ と めいしょ-和歌から洛外図まで-」を見学しました。この企画展では、創立以来収集されてきた京都産業大学図書館の所蔵資料を中心に、京の「名所」が紹介されています。日本各地の風光明媚な景観は、古来から「名所(などころ)」と称され、和歌、文学、絵画の題材として親しまれて来ました。また、実際に旅先で立ち寄って体験する場所、「名所(めいしょ)」としても愛されていました。

京都産業大学ギャラリーに集合した受講生たち
展示物についての説明を聞く学生

今回のフィールドワークの目的は、洛中洛外の地名が古典文学の中にどのように現れているのかを学び、文学作品と地名とのつながりをより深く理解することです。
京都産業大学ギャラリーに集合した学生は、『万葉集撰要佳詞』・『内裏御屏風和歌』・『西行法師絵物語』・『洛陽名所集』・『京童』・『洛外図屏風』などの京都産業大学図書館が所蔵する貴重資料や、他の資料館・図書館が所蔵する貴重書を間近で閲覧し、ギャラリー学芸員から詳細な説明を受けました。

参加学生は、以下のような感想を述べていました。

  • 普段は大学の所蔵品を見る機会がないので、さまざまな貴重書や大型の屏風まであることに驚いた。和装資料を見る楽しみを知って、書籍文化についての関心が深まった。
  • 『洛外図屏風』に京都産業大学近くの上賀茂神社が、鳥居の位置まで詳細に描かれていたことが印象的だった。
  • 『拾遺和歌集』や『新古今和歌集』など歴史の教科書で名前を見た資料や、文学史の流れがわかる資料がたくさん展示されていたので、通常の授業内では学びきれない知見を得ることができた。
  • 『都名所図会』など、講義で内容を学習した資料の実物を見ることができて理解が深まった。
  • 現代の人は美しい風景を見た時に写真を撮って残すが、昔の人も美しい風景を絵や和歌で残そうとしたのではないかと考え、和歌文化が発展した理由に思いを馳せた。

<5月31日(土)限定!>

企画展の期間中、「洛外図屏風(八曲一双)」を、前期・後期に分けて片隻ずつ展示していますが、5月31日(土)文化学部開設25周年記念シンポジウム開催に合わせ、同日限定で両隻を展示。また、15:30頃からは「洛外図屏風」の解説も行います。シンポジウムご参加に合わせ、ぜひお越しください。

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