【生命科学部】生命科学部 高橋研究室の4年次生が第1回オーガニックライフスタイル EXPO in 京都に参加・発表しました!

6月28日~29日に、生命科学部 高橋研究室の4年次生の小倉 千幸さんと三宅 優生さんは、京都市勧業館 みやこめっせで開催された「第1回オーガニックライフスタイル EXPO in 京都」に参加しました。展示ブースでは、ミツバチおよびハチミツに関する自身の卒業研究の説明と、研究中の有機養蜂によるキルギス産のホワイトハニーの紹介をしました。

オーガニックライフスタイルEXPOは、オーガニックをはじめ、ロハス・サステナブル・エシカル・フェアトレード・ダイバーシティ・ローカル他様々なコンセプトを持った専門家、自治体、企業、団体、生産者、消費者なとが一堂に会し、交流、基調講演や専門セミナーなどが行われています。

キルギスの伝統的な民族衣裳とミツバチの仮装をしてハチミツの説明をする生命科学部4年次の小倉 千幸さん(右)と三宅 優生さん(左)。2人の手にある白色のハチミツがキルギスのホワイトハニー、右は京都産業大学キャンパス内で採れたハチミツ。
オーガニックライフスタイルEXPOのポスターと会場の様子。

参加レポート

三宅 優生

私は、キルギスのホワイトハニーに含まれている花粉を顕微鏡と染色法で調べました.その結果、エスパルセットというマメ科の植物Onobrychis viciifolia(和名:イガマメ)の花粉が含まれていることを報告しました。この植物の花蜜は、もともと半透明色ですが、ブドウ糖が多く含まれているため、O. viciifoliaの純度の高いハチミツは、結晶化により白色に見えるようになります。そのメカニズムについても解説しました。
キルギスのハチミツの特徴であるホワイトハニーが白色になる理由について、調べた結果を多くの方が興味を持って聞いてもらうことができてよかったです。
キルギス産のハチミツ(左)とそのハチミツ中に含まれているOnobrychis viciifoliaの花粉。

小倉 千幸

キルギス産のO. viciifoliaのハチミツは、明白色でクリーム状になるのが特徴なので、顕微鏡でこのハチミツの性状を通常のハチミツと比較分析しました。その結果、このハチミツは、細かい気泡の密度が通常のハチミツと比べて高く、それが空気の層を形成していることがわかったので報告をしました。さらに、ブドウ糖含量が、通常のハチミツよりも高いため、結晶化しやすく、それらがあわさり舌触りの良いクリーミーな味わいのもとになっていることを解説しました。
EXPOでは、多くの方と意見交換をすることができ、たくさんの刺激を受けました。ミツバチがつくるハチミツの素晴らしさを再認識し、有意義な時間を過ごすことができました。

ハチミツの顕微鏡観察.ホワイトハニー(左)は、細かい気泡が見えます。白色部分は小さい結晶です。一般的なハチミツ(右)では、気泡はほとんどなく、大きな結晶(白色のもやっとしたもの)が見えます。
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