先端生命科学科
最先端の生命科学の研究を推進できる人材を育成
「生命科学の時代」ともいわれる今日、その研究成果はさまざまな分野で応用され、社会を根幹から支えています。より豊かな社会を構築するためには、最先端の研究を推進し、生命科学を発展させることが求められています。約30年にわたり本学が培ってきた生命科学分野における基礎研究を継承し、十分な学識と実績を持つ教員の指導のもと、研究活動を行います。高い専門知識と技術、倫理観を兼ね備えた生命科学の先端研究を推進できる人材を育成します。
カリキュラム紹介
生命科学 × 実験科学
1年次秋学期から切れ目なく続く実験科目と、連携して展開する講義科目。その積み重ねにより、研究活動に必要な生命科学の専門知識と高度な実験技術・手法を段階的に修得する実践的な教育課程を編成しています。
主な学習内容
1年次 | 生命科学の基礎的な知識の習得を目的とした科目を中心に学習します。 コンピュータ演習を通じて、コンピュータ運用能力の修得もはかります。 秋学期からは実験科目も開始します。 |
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2年次 | 選択した主コースに基づいた科目を履修します。 引き続き、基礎的な科目は履修しながら、より専門的な科目の学習も開始します。 実習科目が増えて、専門性の高い実験・演習を行います。 |
3年次 | |
3年次秋学期から各研究室に分属し、特別研究科目の履修が始まります。 | |
4年次 | 4年間の集大成となる卒業研究に専念するため、研究やセミナーへの参加が中心となります。 |
代表的な科目
1年次 | 生物学通論、化学通論 フレッシャーズセミナー 先端生命科学演習 基礎/応用コンピュータ演習 化学実験 |
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2年次 | 生命医科学、食料資源学、環境生態学 代謝生物化学、細胞生物学 先端生命科学英語 先端生命科学実習 |
3年次 | |
先端生命科学特別研究1 生命科学プロジェクト研究1 |
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4年次 | 先端生命科学特別研究2 生命科学プロジェクト研究2 短期海外生命科学英語実習 |

未知なる可能性と出合う。

野生動物を守りたい。野生動物に関わる仕事が、子供の頃からの夢でした。
入学前は、毒と生体の関係性を研究する毒性学から野生動物にアプローチする手法を学びたいと考えていました。でも、1年次の春学期に受講した「フレッシャーズセミナー」で、野生動物に対するアプローチにもさまざまな選択肢があることを知りました。その中で紹介されていた先生たちの研究内容は驚くものばかりでした。想像もしなかった新しい世界が開けた気がしました。
「化学通論」「物質生物化学」といった大学の授業は、高校時代に習った「化学」や「生物」の知識がつながっていくだけでなく、さらに一歩踏み込んだ疑問まで解き明かしてくれます。例えば「蛍はなぜ光るの?」という疑問を、実験を通して解明しました。仕組みや理由が理解できると、次から次へと興味の幅が広がっていきました。
2年次からは生命医科学コースへ進む予定です。
将来どんな道を選ぶのかは模索中ですが、今は、分子レベルのミクロな世界から野生動物を助ける方法に関心があります。視野を広げてくれた、この学部だからこそ出合えた道の1つです。実際に野生動物と関わる経験も積みたくて、来年はアフリカへの短期留学を検討しています。
生命科学部 先端生命科学科 1年次
上島 聡子さん
※掲載内容は取材当時のものです。