学部の特長

Point01基礎から発展へと接続する教育体制
1年次は基礎学修を徹底し、2年次からは専⾨分野を深化。3年次以降、本格化する研究活動に向けて、段階的に学べるカリキュラムを設定しています。他⼤学に例を⾒ない少⼈数教育、最先端の研究に取り組める研究施設、豊富な研究実績を持つ教員による学修指導など、学⽣の能⼒と探究⼼を存分に引き出す環境を完備。確かな知識と技術を併せ持ち、社会課題の解決に寄与する優れた⼈材を育成します。
Point02⼀⼈⼀⼈の未来に合わせたコース制度
1年次で生命科学の基礎を修得した後、3つの主コースから1つを選択。2年次春学期から専門的な分野の学びがスタートします。充実した実験・演習科目に没頭することで、関心のある分野の学びを深めます。また主コースとは別に、実験動物技術者、食品衛生管理者、教職、英語運用力の向上など、資格取得・スキルアップを目指す副コースも整備。希望する進路に応じて複数選択できます。
異なる2つの視点から生命科学を学ぶ
「実験科学」に重点をおいた「先端生命科学科」、「社会科学」の思考‧視点を取り入れた「産業生命科学科」の2つの学科があります。生命科学を基礎として、異なる2つの視点から社会や暮らしの課題に取り組む人材を育成します。

研究
「生」と「死」のパラドックス
先端生命科学科 川根 公樹准教授

なぜ私たちの細胞には「死」のプログラムが備わっているのか ~「生」と「死」のパラドックスに迫る
私たちの体は、たくさんの細胞からなる「細胞社会」と例えられます。この細胞社会の秩序は、時として、個々の細胞の死、犠牲の上に成り立っているのです。
京野菜のルーツを解明
産業生命科学科 木村 成介教授

遺伝子と歴史書を読み解き 京野菜のルーツを解明
研究対象としたのは、壬生地方発祥のミブナです。ミブナはミズナをルーツとする野菜ですが、ミズナとは葉の形が大きく異なります。ミズナはギザギザの葉、ミブナは丸い葉を持っており、いつ何がきっかけで分岐したのかは未解明でした。
施設・設備
学生実験室

指導教員の手技がよく見えるよう、モニターがいくつも設置されており、顕微鏡、サーマルサイクラー、泳動装置、分光光度計等様々な実験装置、標本などが備わっています。
細胞培養室

主に動物の培養細胞を培養するための施設です。
培養中の細胞が汚染されることがないように、外部からの細菌やウイルスの侵入を防止できる環境になっています。
動物実験施設

実験動物の飼育および実験をするための施設です。
動物実験施設は、SPFエリア、コンベンショナルエリア、感染·遺伝子組み換え動物実験施設からなり、飼育する実験動物の種類や微生物学的グレード、あるいは研究目的に応じて施設を選んで使用します。
温室

研究や学生実験に使用する植物を栽培しています。
一般的な温室は冬季に暖房で気温を上げるだけのことが多いですが、生命科学部の温室は夏季に冷房で温度を下げることも可能で、年間を通じて様々な植物を栽培することができます。
通常の温室以外にも施設が整備されており、最新のバイオテクノロジーによる植物育種の研究などが実施できる体制が整っています。
共通機器室

生化学実験に用いる分光光度計、3Dプリンタ等や、暗幕の中には様々な顕微鏡があり、学部全体で共有する高級機器類を設置しています。
BSL3施設

ウイルスが感染した動物での体内動態、増殖機構や病原性発現機構の解析を行うために、鶏などの動物を用いた感染実験等が行える施設です。国が定めた厳しい基準を満たした、BSL3(Bio Safety Level 3)施設は、全国でも数少ない施設です。