【国際関係学部】「国際キャリア開発リサーチC」パラオ共和国(後編「生活・ホームステイ編」)
2024.10.25

8月15日(木)に「国際キャリア開発リサーチC2」(三田貴教授担当)のパラオ共和国でのインターンシップに参加するため、学生6人がパラオに渡航しました。「国際キャリア開発リサーチ」とは、海外で民間企業や公的機関、非政府組織などと連携し、約2~3週間のインターンシップや課題解決型研究に学生が主体的に取り組む科目です。2024年度のパラオのプログラムでは、政府・行政組織のうち、「大統領府」、「人的資源・文化・観光・開発省観光部」、「パラオ政府観光局」、「コロール州固形廃棄物管理事務所(リサイクルセンター)」に分かれて実習が行われました。今回は前編「インターンシップ編」に続いて、パラオでの日常生活やホームステイでの経験についてお伝えします。
(国際関係学部3年次 磯部 朱音)
ホームステイでのパラオ生活
今回の滞在では、6人の学生がそれぞれコロール州内の1家庭ずつに分かれてホームステイを行いました。家の場所も家族構成も異なる中で、それぞれがホストファミリーと出かけたり、子供たちと遊ぶなど思い思いに過ごしていました。私がお世話になった家は歳の近いホストシスターに子どもが2人いたので、家の中で子どもと遊んだり、ホストシスターといとこたちとで海に泳ぎに行ったり会話をしたりと有意義な時間を過ごしていました。年齢が近いこともあり、皆がフレンドリーに話しかけてくれ、朝に職場まで車で送り届けてくれる時もホストシスターといとこたちと一緒に家を出て、車の中で洋楽を聞いたり、話をしたりして楽しい時間を過ごすことができました。
家にはドメスティックヘルパー(家事従事者)として雇われているフィリピン人の方がおり、その方が作ったご飯がとても美味しかったです。またホストファザーがよく釣りに出掛けており、釣った魚をフィッシュフライにしてくれたりと、パラオ料理やフィリピン料理を楽しむことができました。





バベルダオブ島フィールド研修と様々な人との交流
滞在中には他のホストファミリーと関わる機会も多くありました。プログラム受け入れ協力団体であるPalau Resource Instituteが企画したバベルダオブ島フィールド研修では、全参加学生といくつかのホストファミリーの子どもたちも参加したため、ここでも更に交流を深めることができました。




このような数々の機会に恵まれたことから、パラオでの生活の中では特に「人との交流」がとても密度の濃いものとなりました。ロックアイランドに出かけた時、昼食のために上陸した島のビーチでは偶然にホストシスターのいとことその友達に会いました。私は彼らと一緒に海で泳いだり、一緒に食事を楽しんだことがあったので、思わぬ場所での再会を皆が喜んでくれて私もとても嬉しかったです。島では一緒に花札(パラオで浸透している日本文化の一つ)やトランプゲームをして遊び、写真を撮るなど楽しい時間を過ごすことができました。


ホームステイを通した文化交流と得たもの
ホームステイを中心としたパラオでの生活は、私に多くの学びと経験を与えてくれました。私から日本の文化を伝えたり、ホストファミリーからもパラオの伝統的な料理やパラオで浸透している文化(日本の花札や伝統的な家族の在り方など)の文化を伝えてもらい、充実した文化交流ができました。パラオ自体は広い国ではないので、ある1人と仲良くなることを通じて、そこから実にたくさんの人との繋がりを持つことができ、すぐに仲良くなれます。ホームステイという経験は滅多にできることではなく、共同生活を一緒に送ることでより深い部分までパラオに触れることができました。最終日にはホストファミリーや友人が空港まで見送りに来てくれ、最後の瞬間まで交流が続きました。


私は、今回のホームステイやパラオでの経験を通して多くの学びや友人を得ることができました。これらの経験は今後のキャリア形成にも大きく役立つと感じています。特に私は旅行業界への就職を目指しているので、パラオでのインターンシップやホームステイから新たな観光の形を検討したり観光マネジメントをしていく上での基準などを学ぶことができ、就職活動に向けて大きく役に立つと感じています。パラオで知り合った方々とはSNSを通しての交流が続いています。有意義で貴重な経験ができた3週間になりました。この経験を活かし、将来的には海外と関わりを持ち続けられる人になりたいと考えています。
改めて現地でお世話になったすべての方々に御礼を申し上げます。ありがとうございました。
