【国際関係学部】中世の街チェコ/プラハで見つけた新しい視点ー留学で学んだ国際関係ー

2024.07.26

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、チェコのメトロポリタン大学プラハへの交換留学を終えた、国際関係学部3年次 衣笠歩海さんに話を聞きました。

なぜ留学先にメトロポリタン大学プラハを選びましたか?

私がメトロポリタン大学プラハを留学先に選んだ理由は、留学する上での私の2つの希望がどちらも叶う大学だったからです。1つ目は、ヨーロッパ圏に住みたいというものです。ヨーロッパの文化や歴史に興味があり、それを肌で感じてみたいと思っていました。特にプラハは中世の雰囲気が残る街並みで、そんな環境で過ごしてみたいと思いました。2つ目は、留学先でも国際関係を学びたいというものです。そう思った理由は、日本で学ぶのとは違う観点で国際問題や国際情勢を学ぶことができると思ったからです。この2つの希望が叶うのがメトロポリタン大学プラハだと思ったのでこの大学を選びました。
プラハを眺められる公園で友人と会話を楽しみました

留学期間のスケジュールを教えてください

2023年10月10日 プラハ到着
10月13日 オリエンテーション
10月16日 Winter semester 開始
12月20日~2024年1月2日 Winter holidays
1月19日 Winter semster終了
1月22日2月23日 テスト期間(終わり次第春休み)
2月26日 Summer semester開始
5月17日 Summer semester終了
5月20日6月21日 テスト週間(終わり次第夏休み)
6月29日 帰国
綺麗な街で有名なチェスキークルムロフ
冬休みにパリディズニーへ

留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください

海外で日本のことを学ぶのが新鮮で面白そうだと思って受講した「Introduction to Japanese Studies」という授業では、日本に非常に詳しいチェコ人の先生が日本の歴史や政治、伝統文化に加えて現在の日本人がどんな生活をしているのかといった部分にも焦点を当てていて、「実際これはどうなの?」と聞かれることも多々ありました。はじめは授業内で発言することに抵抗がありましたが、自国のことを興味津々に聞いてくれることを嬉しく思い、楽しく授業に参加できました。また、「World Religions」という授業では、一人ずつプレゼンテーションをしなければならなかったため準備が大変でしたが、その分、自分で調べたことを深く理解することができたと実感したため、良い経験だったと思います。
日本好きな先生が食べてほしいと用意した枝豆

留学期間で心に残っているエピソードを教えてください

留学中に出会った人から日本に行きたいと思っているという話をたくさん聞くことに嬉しさを感じました。学校内で声をかけてくれたり、友達になってくれた人、さらには旅行中に出会った人々との最初の会話は大抵、「どこ出身なのか」から入ることが多いです。そのとき「日本です。」と答えると、口を揃えて「日本にいつか絶対行ってみたい」や「日本に行ったことあるよ。とてもいい場所だったからまた行きたい」と言ってくれる人が多かった印象で、日本で訪れるべきおすすめの場所を紹介したり、いつか日本に行くときに質問できるようにインスタグラムを教えてほしいと言われたり、そこをきっかけに親しくなり、逆に相手の国のことを聞いたりすることができました。日本が外国人にとって魅力的であることで会話が弾むきっかけになったため、日本出身であることを誇りに思うと同時に、自国のことについての基礎知識を身に付けておくことが大切だと感じました。
プラハで出会った日本人とチェコレストランへ
韓国人留学生とランチ

留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか

メトロポリタン大学プラハに留学した主な理由が「多様な視点を持つために海外で国際関係学を学びたい」というものでした。EUを中心としたヨーロッパ諸国の視点から紛争や環境、移民といった現代の国際問題のトピックを学び、時には議論をして他の国からの留学生の意見を聞くことで、「そんな見方をしているのか」「国によってこんなにも事情が異なるのか」という発見がありました。また、「他国からは日本がこう見えているのか」という学びもありました。しかし、まだまだ知らないそれぞれの国の状況や価値観というものはあると思いますが、「多様な視点で国際関係学を学ぶ」という目標を部分的には達成することができたと思います。
ブダペストの国会議事堂
アヤソフィア

今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください

留学前より多角的に国際関係学・国際情勢を学ぶことができるようになっていると思うため、今後はその感覚を持った上で、ゼミなどを通してより詳しく専門的な知識を学び、思考力をつけていきたいと思います。また、留学中に授業内で取り上げた問題に対してどう考えるかや自分なりの解決案を聞かれたときに、言葉に詰まることが多かったため、ただインプットしていくだけでなく、自分の意見をしっかりと持つよう意識して、それをアウトプットできるようにしていきたいです。
トレビの泉(帰国前にイタリアで一人旅に挑戦)
ずっと訪れてみたかったピサの斜塔

これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

たくさんの不安や悩みがあると思いますが、自分がやりたいことや学びたいことなど留学の目標や目的をはっきりさせるとそれらの達成のために頑張ろうと思えると思います。しかし、矛盾のようにも感じるかもしれませんが、目標達成だけのための留学にするよりも、それとは直接関係のないことにも挑戦するのがいいと思います。例えば、友達作りです。海外の友人を増やすのが第一目標の人もいるかもしれませんが、日本では無条件に学校やサークルといった場所で話す機会があるのに対し、留学先では同じ国の人同士で集まっていることがよくあるため自分で話しかけないといけない場面が非常に多いです。内気な性格だとか関係なく、勇気を出さなければならないこともあると思いますが、それを乗り越え、行動を起こすことは将来の布石になると思います。他にも、色んな場所に訪れてみることも貴重な経験になると思います。思わぬ発見や自分の中の知らなかった興味関心が発掘される可能性もあると思います。そのため、自分で立てた目標を軸にしつつも、留学中にしかできない様々なことに挑戦してみてください。
友人とのお別れ会
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