【経営学部】行待ゼミ生が「全国学生保険学ゼミナール全国大会」で研究報告を行いました!

2024.12.17

日本大学商学部において「全国学生保険学ゼミナール全国大会」が2日間開催され、行待ゼミの村田桂雅さん(経営・2年次)が参加しました。当日は15ゼミナールおよび実務家を含めて約200人が参加しました。

初日は、村田さんは討論者として、明治大学 中林ゼミ1班の研究報告「J1所属チームに対する天候デリバティブ導入提案」で、J1のサッカーチームが天候不順に伴う集客率減少による収益悪化の施策として天候デリバティブを導入するという試みについて議論を展開しました。契約に際して支払うプレミアム(契約料)に対して、実際に天候不順が起きたことに対して支払われる金額が僅少なために、契約を結ぶメリットがあまり大きくないため、契約数が思ったよりも伸びないこと、他の活動への助成になるまでは厳しいのではないかという問題点を提起しました。

※ビールやスキー場など、季節的に消費が増える、あるいは来客が増える商品やサービスに対して、予想した数量や集客数よりも、天候不順(冷夏や暖冬など)で結果として販売数や集客数が少なくなることに対する収益の減少を補うために使われる。
報告及び明治大学中林ゼミナールとの討論に望む村田さん
2日目は、「業界別労働問題におけるAIを活用した解決策の事例」をテーマに発表を行いました。前半では、近年多くの業界で人手不足の問題が取り上げられる業界として教職、医業、物流業界の3つに対して具体的にどのような理由で人手不足が生じているのか、厚生労働省より提供されているグラフなどを用いて解説した後、AIによる解決策としてどのような事例があるのかを紹介しました。また、後半では、昨今問題となっている「カスタマーハラスメント」の問題を取り上げ、こちらについてAIでどのような解決策が提示されるのか、一試案を提示しました。その後、発表に対して討論者である明治大学 中林ゼミの学生の皆さんをはじめ、他大学の学生や保険実務者の皆さんから、厳しくも暖かいコメントや示唆を頂きました。

今回の大会は、昨今の時代背景を踏まえ、本大会の骨子である保険をテーマとした題材以外にも、年少期からの金融投資教育や医療界で問題となっているペイシェント・ハラスメント、そしてSNS炎上リスクや就職氷河期世代での女性活用に関する一試案など様々な切り口からの研究報告が行われました。

村田さんは、残念ながら優秀賞は逃しましたが、今大会を始め1年間の活動を通じて他大学の学生と交流し、また参加者の皆様からも、保険実務を初めとして、今回とりあげた研究報告における最新状況や各研究報告からさまざまな視点を学びました。今後は、当日の議論やコメントを踏まえ、発表内容を論文にまとめ、RIS論集への掲載を目指します。

【関連リンク】

全国学生保険学ゼミナール(Risk and Insurance Seminar, RIS)とは

全国の大学における保険・リスクマネジメント関係のゼミナールを中心に、合同で研究発表会を開催するものです。2004年度に始まり、2024年度で21年目になりました。RIS では各ゼミに所属する学生が中心となって、リスクと保険に関するさまざまなテーマについて研究するとともに、他大学や保険実務者と各種の活動を行っています。 詳しくは以下をご覧ください。

PAGE TOP