【文化学部】日本の「香」について学び、お線香の制作に取り組む

2022.11.28

11月17日、株式会社松栄堂長岡京香場にて、文化学部専門教育科目「京都文化基礎演習B」および「京都文化演習ⅠB」(担当:文化学部 笹部 昌利准教授)が学外実習を実施しました。この実習は、通常、京都文化および日本文化を座学で学習している学生が、京都の伝統文化に直に触れるため、「香」を対象とし取り上げ、その製造から利用法までを実践するべくとりおこなったものです。
実習のはじめに、動画鑑賞で松栄堂の歴史を学んだあと、工場見学でお線香の製造の過程を間近で確認しました。さらに、お線香の製造過程を間近で確認しただけでなく、「沈香」、「白檀」といった香木のみならず、「竜脳」、「安息香」といった多様な香の材料に直接触れ、製品化されたお線香にどのように活かされているのかを学びました。
匂いの構造について説明する藤本氏
その後、松栄堂取締役・製造統括部長 藤本 悌志氏より、「世界をめぐる香りの文化」をテーマにお話しいただき、世界における日本の「香」文化の意義について、わかりやすく説明いただくとともに、「調合師」という藤本氏自身の仕事の具体像についても学びました。続いて、実践したお線香の制作は、パウダー状になった5つの原料を調合して、粘土状にし、押し出し機によって棒線状に押し出した後、成形するというものです。学生は、香りの調和を求めてその制作に取り組みました。
他では得ることができないオンリーワンの体験を文化学部京都文化学科はこれからも提供していきます。
お線香の原料を調合する学生
お線香を成形する様子
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