【文化学部】京文化のなかにおける「香」を学ぶ

2022.11.10

11月8日(火)、「香老舗 松栄堂」代表取締役社長の畑 正高氏をお招きし、「香の文化史」と題した講義を開催しました。この講義は、文化学部 笹部 昌利 准教授が担当する文化学部専門教育科目「京都の歴史」に畑氏を招聘し、実現した特別授業です。
講義の初めに、持参された線香を焚かれた畑氏の講義は、火を付けることと人間社会の関係性の解釈に始まり、6世紀末に偶然にも流れついた香木によって、日本における香りの文化が始まったと説明されました。畑氏は、『源氏物語』や『枕草子』などの文学作品にみられる「香」の描写の意味について触れ、平安時代の日本において、「香」が当時の生活や人間の意識形成にどのように作用したのかを説明されました。説明のなか、京都で学生時代を過ごす受講生に対し、「京都は歴史文化を無料で体験し、学べるテーマパーク」、「文化史をもっと学習し、その景観から唯一無二の京都を読み取ってください」というメッセージを投げかけられ、文化史を学ぶことの重要性について強調されました。
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