【経済学部】 菅原ゼミ フィールドワーク活動報告(3)

2022.02.09

経済学部菅原ゼミは、昨年度より宮津市の「府中をよくする地域会議」と連携し、宮津市府中地域の観光まちづくりデザインに取り組んでいます。

2021年度の活動の締めくくりとして、2月4日に成果報告会を開催しました。当日は京都府下に新型コロナウイルス感染症に関するまん延防止等重点措置が発出されていたため、zoomによるWeb会議方式をとり、学生はオンライン参加で発表しました。一方で、教員が機材を持ち込み、府中地域の方々の多くは府中地区公民館に参集するというハイブリッド形式での実施を試みました。地元からは、地域会議のメンバーだけでなく、飲食店経営者、農家、自治会長、宮津市役所職員、宮津市議会議員、webデザイナーの方々など多くの方にご参加いただきました。当日は、教員による活動報告の後、学生が2班に分かれ、それぞれ移動販売車の展開とオーナー制による体験ぶどう農園についてのプレゼンを行い、それを基にして地元参加者と学生の間で意見交換がなされました。

地元参加者からは、ゼミで実施した観光客アンケート調査の結果を基に9月の中間報告よりも精緻になった提案内容について感心の声が上がるとともに、実際に移動販売車を考えているのでたくさんのヒントをもらえた、オーナー制農園はぶどうだけでなく他の農作物にも応用でき休耕田畑の活用につながるなど、好評をいただきました。また、若者はどのような地域に魅力を感じるかという地元からの問いかけに対して、学生からは、「インスタ映え」がやはり重要なキーワードであること、非日常的な癒しを体験できることなどを追加的に提案しました。

参加学生の声(抜粋)

  • 本日の成果報告会、また、1年間のフィールドワーク活動を通して本当に様々な貴重な経験ができてよかったです。また、コロナ禍の中なかなか思うように行かないこともありましたが、みんなで意見を出し合って、なんとか最後までやりきれたのでよかったです!私たちの班は、「移動販売車!」というかなり斬新なアイデアで途中何度も諦めそうになりました。しかし今日の発表でご好評いただいて、本当に嬉しかったです。達成感がありました。
  • この1年宮津市の活性化についてテーマ決めから提言まで一から取り組んだものを、オンラインという形ではありましたが、宮津市の方々にプレゼンできてとても達成感を感じたし、高校のときも同じような取り組みをしましたが、その時よりパワーアップしたものを作ることができて個人としても満足しています。プレゼンを聞いた宮津市の方々からの感想も、お褒めの言葉はもちろん、もっと違う視点から物事を考えることが大事といった話を聞くこともできて、この取り組みで得た思考力とか創造力を他のことにも活かしていけたらいいなと思いました。
  • ワイナリーでの新規事業を提案したところ、肯定的な意見を言ってくださる方が多く嬉しかったです。しかし、それ以前にファン作りのロジックを考え、人口を増やすような取り組みから考えるべきだったという言葉を頂き、本当にその通りだと感じました。今後の課題として考え直したいと思います。私たちの活動が後輩に続いていき、府中の皆様と、菅原先生とゼミ生で、地域の活性化、関係人口の増加に繋がる日が来ることを切に願っています。
  • 今年度も活動成果報告会はオンラインでの開催でしたが、私たちの提案内容を地域会議の方々に見ていただき、フィードバックを得ることができたので、とても良い経験となりました。また、現地の方々が「私たちの提案を参考にしていきたい」とおっしゃっていたのをお聞きして、地域の抱える課題に対して、微力ながら貢献できたのではないかと思い、嬉しく感じました。今回提案しただけで終わりではなく、今後も宮津市府中地区の動向についてアンテナを張り、繋がりを大切にしていきたいと考えています。
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