生命科学部 産業生命科学科の課題解決型授業(生命科学PBL2)の最終成果報告会を開催しました。

会場の様子

産業生命科学科では、PBL(課題解決型学習)やインターンシップなど、産学協働教育に力をいれています。企業やNPO、地方自治体などと連携をしながら、社会で実際の課題解決にあたることが成長につながると考えているからです。

7月29日に、生命科学PBL2の最終成果報告会が開催されました。今年度、課題解決に取り組んだ以下の3チームが成果を発表しました。


上賀茂小学校チーム: 小学校のビオトープ活用計画を立案せよ【上賀茂小学校・上賀茂おやじの会】

上賀茂小学校チームが取り組んだのは小学校のビオトープの活用計画の策定です。小学校のビオトープは管理が行き届いておらず、利活用されていないのが問題でした。上賀茂小学校チームは、校長先生や地域の方々への聞き取り調査の結果などをを踏まえ、上賀茂地域で古くから大切にされているフタバアオイをビオトープで育て地域教育や環境教育に役に立てるという計画を提案しました。
上賀茂小学校チームの発表の様子
上賀茂小学校チームの発表スライドのタイトル

平城宮跡チーム: コロナ禍における公園の活性化・利用促進について考えよ【国営飛鳥歴史公園ほか】

平城宮跡チームは、公園の利用促進に計画を立案しました。コロナ禍で公園の利用者が減っているという課題に対して、天平衣装をきた店員さんが接客してくれる「天平衣装カフェ」の企画を提案しました。また、孝謙天皇を題材にした歴史コメディードラマの制作し、SNSで発信することで公園の認知度を高めるというアイデアを提案しました。
平城宮跡チームの発表の様子
平城宮跡チームの企画の概要

宝ヶ池公園チーム: 宝が池の生態系管理において必要な取り組みを考えよ【京都市都市緑化協会】

宝ヶ池公園チームは、宝が池の生態系管理に必要な取り組みを検討し、最近大きな問題となっているシカの食害の問題に着目しました。一般の方にシカの食害について知ってもらうため、シカの生態や食害について親子で楽しく学べるクイズラリーを企画し、実際に宝ヶ池の子供の楽園で実施しました。また、シカの食害についての1分動画を制作し発信しました。
宝ヶ池公園チームの発表の様子
宝ヶ池公園チームが作成したシカの食害についての動画の一画面
報告会には、課題提供期間である上賀茂小学校、国営飛鳥歴史公園、京都市都市緑化協会から多くの方がオンラインで参加してくれました。発表を聞いた参加者からは、「学生らしい企画の提案でよかった」、「ソーシャルスキルや課題解決力が身についていると感じた」、「企画の実現に向けてこれからもがんばってほしい」などの声が聞かれました。

最終報告会をもって生命科学PBL2の授業は終了しましたが、それぞれの企画の実現に向けて引き続き活動を続けていきます。

生命科学PBL(課題解決型学習)とは?

生命科学PBL(Project Based Lerning:課題解決型学習)は、企業や地域団体、地方公共団体などが抱えている課題の解決策を学生自らの力で立案し、実行する授業科目です。2年次に開講される生命科学PBL1では、さまざまな演習を通じて、チームで協働する力や、企画を立案する力を学びます。3年次に開講されるPBL2では、企業などから提案される課題の解決策を立案して実行します。チームで協働しながら社会のリアルな課題にあたることで、調整力や実践力を養います。
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