永田 和宏 名誉教授の最終講義「おもしろさを択び続けて40年」が開催されました。

2020年12月19日(土)、本学神山ホール3階第1セミナー室において、永田 和宏 名誉教授の最終講義「おもしろさを択び続けて40年」が開催されました。

永田名誉教授は昨年2020年3月をもって、生命科学部教授、タンパク質動態研究所所長を退職されましたが、新型コロナウイルスの影響により、最終講義は3月開催から延期されていました。
今回も不安定な状況が続いていましたので、永田名誉教授やゲストの先生方には、会場で講演いただき、会場参加はソーシャルディスタンスを確保するため、学内関係者含め60名ほどに限り、参加者にはオンラインで視聴いただきました。
YouTubeLiveでのライブ配信を行い、ユニーク視聴者数は750名、総アクセス数は1300回を超えました。

講演会は、黒坂 光 学長の開会の挨拶からはじまりました。
続いて、三人のゲストの先生方の話しに入りました。お一人目は友人代表として東京工業大学栄誉教授、2016年にはノーベル生理学医学賞を受賞された大隅 良典 先生でした。研究者であり歌人である人間・永田 和宏の魅力を語って下さいました。
お二人目は東京都医学総合研究所 元所長、現在は理事長でいらっしゃる田中 啓二 先生でした。楽しいお仲間であることがよくわかるお話しで、和やかな雰囲気となりました。
三人目は、永田研究室の創設期メンバーの代表として、産業技術総合研究所 元創薬分子プロファイリング研究センター長、現在は首席研究員の夏目 徹 先生でした。メンターである永田名誉教授への思いをユーモア交え、熱く語って下さいました。
黒坂 光 学長
大隅 良典 先生
田中 啓二 先生
夏目 徹 先生
そして、海外から届いたビデオメッセージの紹介がありました。
永田名誉教授の留学先のボスであったアメリカNIHのDr.Kenneth Yamada、アメリカNorthwestern 大学のDr.Richard Morimoto、ドイツMax Plank 研究所のDrs.Ulrich and Manajit Hartlご夫妻からでした。
Dr.Kenneth Yamada
Dr.Richard Morimoto
Drs.Ulrich and Manajit Hartlご夫妻
休憩をはさみ、永田名誉教授の最終講義がはじまりました。
京都大学 胸部疾患研究所、再生医科学研究所の時代から40年余りの研究者生活、それぞれの時代の研究成果を当時のメンバーを紹介しながらお話しされ、現在続いている研究の未発表データもあわせて紹介されました。大学における教育について、研究者として、歌人として、二つの道を歩んでこられた苦しみ、楽しさ、おもしろさ、そして妻で歌人の故・河野 裕子さんについての思いを語られました。
永田 和宏 名誉教授
そのあと、生命科学部の教員の先生方からの花束を中村 暢宏 教授が渡され、研究室のメンバーからの花束は院生の堤 智香さん、潮田 亮 准教授から渡されました。そして、永田名誉教授から挨拶がありました。 
寺地 徹 生命科学部長
最後は、寺地 徹 生命科学部長の閉会の挨拶で締めくくられました。

視聴された方からは、「ご友人の先生方、研究室の皆様、奥様のお話しは先生と周りの方々との絆が感じられ、とてもあたたかい気持ちになりました。」「永田先生のサイエンスに向かう姿勢にとても感銘を受けました。」「研究がますます発展していること、本当におもしろく拝聴しました。未発表データがつぎつぎと示される最終講義はなかなかないと思います。」「大学における教育研究はどうあって欲しいか、永田研の家訓、大変心を打たれました。」「正しく答えられるより、正しく問えること、肝に銘じます。」など、たくさんのメッセージが寄せられました。

当日は取材もあり、京都新聞(2020年12月20日 朝刊、12月26日朝刊)、産経新聞(2020年12月22日 朝刊)、南日本新聞(2020年12月31日 朝刊)、朝日新聞(2021年1月13日 朝刊、1月27日 夕刊)、毎日新聞(2021年1月20日 朝刊)に掲載されました。

なお現在、最終講義特設ページ(生命科学部 潮田研究室内)にて、オンデマンド配信中です。
https://ushioda-lab.com/nagata-final-lec2/
見逃した方、もう一度視聴したい方は、ぜひアクセスしてご視聴下さい。

永田名誉教授は、昨年4月にJT生命誌研究館の館長に就任されました。
そして、これからも生命科学部 潮田研究室との研究は継続されます。
永田名誉教授と研究室のメンバー
運営・配信は、
動画撮影担当:岸本 哲拡(学部生)
配信担当:藤井 唱平(大学院生)、山下 龍志(大学院生)
司会担当:石田 玉美(秘書) 
会場運営:伊藤 進也(研究員)、福田 泰子(テクニカルスタッフ)、上垣 日育(大学院生)、堤 智香(大学院生)、葛西 綾乃(大学院生)、和田 匠太(大学院生)他 潮田研究室メンバー一同で行われました。

主催は、潮田 亮(准教授、永田研究室卒業生)
     中村 暢宏(教授、永田研究室卒業生)
     京都産業大学生命科学部事務室 でした。







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