令和5年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本年度は、「授業外学習時間」と「授業到達目標達成度」、「授業外学習時間」と「学ぶ意欲」の関係に注目した。授業外学習時間が3時間を超える層では、「授業到達目標達成度」において、授業目標の8割を達成できたと回答した学生が75%であった。また、「授業外学習時間」と「学ぶ意欲」では、この層の学生の70%が「学ぶ意欲が向上した」と回答した。これ以外の層でも、「授業外学習時間」と、「目標達成度」および「学ぶ意欲」は、正の相関関係が見られた。今後とも、授業外での学習を促し、学生の目標達成度、および学習意欲向上に努めたい。

2. 学部独自のFD活動についての報告

(1)公開授業とワークショップ

  1. 公開授業:
    • 科目:生命科学概論
    • 担当教員:河邊先生・白鳥先生
    • 実施日時/場所:2023年9月21日(木)2限, 天地館T303
    • 参加人数:18名(うち、職員2名)
  2. ワークショップ:
    • 実施日時/場所:2023年9月21日(木)4限, 15号館15102
    • 参加人数:18名(うち、職員1名)
    • ワークショップでの意見交換内容
      内容:これからの学部カリキュラムを考える ~カリキュラムマップとシラバス(身につく力)の関係~
      ・生命科学概論の説明(白鳥、野村、若林)
      ・全学教学改革の説明と現状(川上)
      ・カリキュラムマップ(身につく力)とシラバスの関係(千葉)
      ・全体の補足説明(横山)

3. 総括

(1)1. と2. において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

生命科学部は2つの学科から構成され、それぞれに特徴を有した学科であるが、両学科ともに、「生命科学」を基本に学びを進めていることが再確認された。また、学部として「授業時間外学習時間」の確保が、学習内容の理解向上、学ぶ意欲に重要なこともわかった。

(2)1. と2. において確認された改善すべき点

「生命科学概論」等で学部の学びの導入教育を行う環境は整っている。このあとに続く学部基盤科目は、令和5年度より、学部共通科目として開講されるようになった。生命科学を基本としつつ、性質の異なる2つの学科がこれらの学部共通科目にどのように向き合うべきかを今後検討することが必要である。

4. 次年度に向けての取り組み

令和5年度より学部共通開講となった学部基盤科目である「物質生物化学」「代謝生物化学」「分子生物学」「細胞生物学」について、両学科の受講生の特徴を把握し、今後の基盤科目運営の参考にする。そのために、両学科の成績分布等をまとめ、学部基盤科目の位置づけに関する議論を始める。
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