令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」
1.「学習成果実感調査」についての分析結果
この調査を全学平均と学部平均で比較した場合、以下のような傾向が見られた。
「シラバスの確認」、および「シラバスに従って学習を行った割合」は、全学平均と学部平均でほぼ同じであった一方、「準備学習(事前・事後学習等)に費やした時間」が全学平均と比較すると学部平均は長い。これに対して、授業の到達目標への到達度については、全学平均と学部平均でほぼ同じであった。
これらことから、生命科学部での講義目標の達成には十分な準備学習が必要であることがわかった。
これらことから、生命科学部での講義目標の達成には十分な準備学習が必要であることがわかった。
2. 学部独自のFD活動についての報告
(1)公開授業とワークショップ
- 公開授業:
- 科目:生命科学PBL2
- 担当教員:木村・西田・三瓶
- 実施日時/場所:7月14日(木1限)場所:12303
- 参加人数:20名(教員18名、職員2名)
- ワークショップ:
- 実施日時/場所:7月14日(木3限)15102
- 参加人数18名(教員16名、職員2名)
- ワークショップでの意見交換内容
PBL2の講義内容についての質疑、およびディスカッション
PBLについての一般的な質問、討議ののち、カリキュラム改訂を見据えながら、今後の方向性などについて、担当教員、参加者の間で意見交換が行われた。
(2)その他研修会等
- テーマ:オンデマンド講義『大学の授業の設計』視聴と意見交換
- 概要:オンデマンド講義『大学の授業の設計』を視聴し、その後、今年度進めているカリキュラム改訂を含む意見交換を行った。
- 実施日:2022年5月18日 13:15-14:30(Teamsオンライン)
- 参加人数:30名(教員28名、職員2名)
3. 総括
(1)1. と2. において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所
生命科学部での学びは、授業の到達目標への到達度が全学平均と同様である一方で、十分な準備学習が必要である。この数年間、生命科学部において準備学習への指導を積極的に進めてきた成果が現れ始めていると考えている。
(2)1. と2. において確認された改善すべき点
全学のカリキュラム改革の流れのなかで、講義のカリキュラムマップ等の整備は進んでいるものの一部の教員のみでそれらが実施されている側面がある。令和4年度には「大学の授業と設計」に関わるオンデマンド講義等を通じて、学部教員全員に対してカリキュラムとカリキュラム構成を理解する試みを進めている。しかし、これらの理解はまだ不十分な状況であるため、今後はこの点を改善することが必要である。
4. 次年度に向けての取り組み
- カリキュラム改訂を行い、令和5年度から新カリキュラムが始動する。この機会に、生命科学部の主コース・副コースの構成など、大きな枠組みについて議論を開始する。
- 学部カリキュラムの理解や今後の方向性について、学部ワークショップ、学部FD研修会などを通じて考える機会を増やす。