【生命科学部】バイオフォーラムを開催します!(7月24日)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

京都産業大学生命科学部では、ご活躍されている研究者をお招きし、生物学・生命科学に関する講演会「京都産業大学生命科学部バイオフォーラム」を不定期で開催しています。最先端の研究領域に触れる機会を提供することにより、学生・大学院生・教員の学習・研究意欲の向上及び学部・大学院の活性化を図ることを目的としています。

今回は東京大学の有村 慎一先生をお招きし「葉緑体とミトコンドリアのゲノム編集技術の開発と利用」をテーマに講演していただきます。
一般の方にも生命科学の最先端の研究に触れるいただける機会となります。ぜひ、ご参加ください!

日時 2024年7月24日(水) 16:30~18:00
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
キャンパスマップ
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申し込み不要・入場無料
主催 京都産業大学 生命科学部

講師

有村 慎一(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)

演題

「葉緑体とミトコンドリアのゲノム編集技術の開発と利用」

要旨

ミトコンドリアと葉緑体の中にも遺伝情報(オルガネラゲノム)がある、核と比較すると1%以下しか遺伝情報をコードしていないが、呼吸や光合成などの重要なエネルギー代謝の中心遺伝子群をはじめ、個体の性制御に関わるような興味深くまた応用につながる形質もコードしている。この半世紀の生物学の大幅な進展は、遺伝情報の「解読」と「改変」が両輪として貢献してきたが、これが進んでいるのは核ゲノムだけであり、オルガネラゲノムでは「解読」は進みながら、「改変」技術がなかったため、基礎解明も応用展開もかなり遅滞している。私たちはゲノム編集技術(一昔前のTALENを用いることで)葉緑体と植物ミトコンドリアのゲノム改変に成功した。これらの技術はオルガネラゲノムの狙った配列の遺伝子の切断と一文字置換という2種類だが、これまでに不可能だったレベルの深い解析や新たな応用展開が期待されている。これら開発した技術を広く使ってもらうために公開共同研究を始めたところ、現在8カ国50プロジェクト以上で使用され、オルガネラの先端研究の遂行に貢献している。オルガネラのゲノム編集技術の現状とそれを用いた潜在性、これから期待される技術や今後のとりくみなどについて紹介したい。
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