【生命科学部】生命科学セミナーを開催します!(6月14日)

2023年6月14日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
15102教室(対面)とTeamsによるハイブリッドセミナーになります。
Teamsで参加する場合はチームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

武田 洋幸 教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

魚を用いて発生のしくみを探る-かたち作りからゲノム、エピゲノムまで
15:00~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:若林

小型魚類であるメダカ、ゼブラフィッシュを用いて脊椎動物の発生メカニズムを研究しています。今回は自己紹介も兼ねて小型魚類との出会いから最近の研究、特にメダカ初期発生におけるゲノムの3次元構造とエピゲノムの成立、メダカおよびゼブラフィッシュを用いた左右軸形成機構について簡単に紹介します。
細胞が特定の分化状態を維持するためには、ゲノムが適切に折りたたまれた3次元構造と、各遺伝子座に対して適切なヒストン修飾(エピジェネティックコード)が付与されることが必要です。動物の発生初期ではこれらがダイナミックに変化します。初期胚を大量に集めることができるメダカを用いてゲノム、エピゲノムの研究を行っています。一方、左右軸形成機構の研究については、メダカ突然変異体の単離から始まり、現在はゼブラフィッシュ胚を用いて左右軸形成に必須なシグナル分子の可視化と作用機序の解明を試みています(図)。

若林 憲一 教授
京都産業大学 生命科学部 産業生命科学科

藻類光行動のしくみと意義を探る - 単細胞と無神経の行動学 -
15:45~(講演30分 質疑応答15分程度)司会: 武田

モデル単細胞緑藻クラミドモナスは、繊毛を使って泳ぎ、葉緑体で光合成を行い、光を感じて走光性などの光行動を示す。光行動は1秒に満たない何気ない現象だが、その過程には「光合成生物にとってどのような光環境が望ましいのか」「細胞の中の多様な光受容体が得た情報はどのように統合されるのか」「その情報を受け取った繊毛はどのように運動を変化させるのか」といった、植物生理学、細胞生物学、生物物理学等の分野を横断する未回答の疑問への解答の緒が潜んでいる。私達は、クラミドモナスやその近縁藻類が示す光行動の「光を浴びてから遊泳様式が変わるまで」の過程と、光行動が光合成生物にもたらす恩恵を、それぞれ分子レベルで明らかにすることをゴールとしている。今回は私の履歴とともに、クラミドモナス(写真左: 単細胞なやつ)とボルボックス(同右: 無神経なやつ)の走光性のしくみについてこれまで明らかにしてきたことを概説する。
日時 2023年6月14日(水)開催(学内限定)
場所 15102教室(対面)とTeamsによるハイブリッドセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 14:30~(Teamsの場合はチームコードを利用して入室してください)
開演 15:00~16:30

録画したものを公開しますので見逃した方や参加できない方はご覧ください。(期間限定ですのでお早めに)

次回は6月28日の予定です(詳細はPOSTおよびホームページで案内します)。
演者(予定):木村 成介 教授(産業生命科学科)、佐藤 賢一 教授 (産業生命科学科)

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