【生命科学部】生命科学セミナーを開催します!(4月26日)

2023年4月26日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

川根 公樹 准教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

拝啓、青年よ -小さなスクリーニングの夢を話して自分を追い込むの巻-
15:00~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:河邊

私たちは、細胞社会において、細胞の終焉がいかにして周囲の健康な細胞とのやりとりのもと社会性をもって執り行われるかを知ろうと研究を展開している。その中で、「細胞はいかにして組織を離脱するのか」というクエスチョンに、大学院生の吉良彰人さんらの活躍により一つの自己満足に足る知見を得ることができた(図)。しかし、ここで登場する分子群は、なぜか私が育った研究室でなされた、「私が関わっていない」秀逸なスクリーニングによって同定されたものだった。ところで今ここに、パクリ気味に樹立した、イヌの細胞とマウスの細胞を一緒に培養する謎の実験系がある。これを使って、恋に恋する鬱屈気味の青年の感情を胸に、スクリーニングができないかトライしている。青年時代以来培ってきた自虐キャラを活用し、うじうじしたトークで、諦めの悪い夢を醒めない内に語って自分を追い込みたい(当日、醒めていたら内容、全面改訂します)。

河邊 昭 教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

動原体にトランスポゾンが多い理由
15:45~(講演30分 質疑応答15分程度)司会: 川根

トランスポゾンはゲノム上を転移することのできる配列である。トランスポゾンが存在することによって生命活動に様々な影響を与えている。遺伝子機能破壊や遺伝子ネットワークの改変だけでなく相同配列間の組換えやパラミューテーションによるゲノム構造の大きな変化の原因となることもある。種によってはゲノムの90%以上を占めることもあるトランスポゾンは、ゲノム上でランダムに分布しているわけではなく、特定の領域に集中して存在している。多くの高等動植物ではセントロメア周辺領域に非常に多くのトランスポゾンが局在し、ヘテロクロマチン領域を形成している。植物では1990年代半ばにイネ科植物でセントロメア周辺領域のトランスポゾンの局在が報告されたがその理由や機構に関してはいまだに完全に解明されていない。本講演ではシロイヌナズナの近縁種で見つかったセントロメアをターゲットとするトランスポゾンファミリーについて、その進化や存在様式について紹介する。
日時 2023年4月26日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 14:30~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:00~16:30

録画したものを公開しますので見逃した方や参加できない方はご覧ください。(期間限定ですのでお早めに)

次回は5月24日の予定です(詳細はPOSTおよびホームページで案内します)。
演者(予定):武田 洋幸 教授(先端生命科学科)、若林 憲一 教授 (産業生命科学科)

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