【生命科学部】生命科学セミナーを開催します!(1月11日)

2023年1月11日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

瀬尾 美鈴 教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

細胞増殖因子受容体のシグナル伝達と細胞応答多様性の制御
15:30~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:川上

ヒト細胞の増殖と分化を制御する細胞増殖因子が、細胞膜表面に存在する受容体RTKに結合すると、受容体の細胞内領域にあるチロシンキナーゼという酵素を活性化し、細胞内タンパク質のリン酸化が起こります。このリン酸化が細胞内シグナル伝達と呼ばれる化学反応の活性化を引き起こし、DNA合成を開始して新しい細胞を生み出すのか、増殖を停止して専門的な機能を発揮することのできる細胞に分化するのか、細胞の多様な進路を決定します。また、RTKはがん遺伝子でもあり、その下流シグナル伝達経路の異常な活性化が、発がんを招きます。RTKの細胞内シグナル伝達を遮断する分子標的抗がん剤の開発により、がんの治療薬を開発することにつながります。本セミナーでは、特に線維芽細胞増殖因子FGFとその受容体FGFRについて私どもの研究室で得られた研究成果と挑戦についてお話ししたいと思います。

川上 雅弘 准教授
京都産業大学 生命科学部 産業生命科学科

科学コミュニケーションとELSI
16:15~(講演30分 質疑応答15分程度)司会: 瀬尾

ヒトゲノムや幹細胞など生命科学の研究の発展は、新しい医療技術にも繋がり、社会に様々な恩恵をもたらします。その一方で、遺伝情報の取扱いやヒト胚の研究利用、生殖細胞の作成など、研究の発展に伴って、新たな生命観や社会課題を生み出すこともあり、「倫理的・法的・社会的課題(ELSI)」への取り組みが同時に求められています。「科学コミュニケーション」には、科学の成果や知識を社会と共有する役割に留まらず、ELSIの課題に取り組むことも同時に求められていると考えています。今回は、生命科学のELSIに触れながら、科学コミュニケーションの役割や機能について考えてみようと思います。
日時 2023年1月11日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 15:00~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:30~17:00

録画したものを公開しますので見逃した方や参加できない方はご覧ください。(期間限定ですのでお早めに)

次回は4月の予定です。(詳細はPOSTおよび本学サイトで案内します)
演者(予定):川根 公樹(先端生命科学科)、河邊 昭(先端生命科学科)

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