【生命科学部】生命科学セミナーを開催します!(11月30日)

11月30日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

加藤 啓子 教授 
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

匂いとフレイル
15:30~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:金子

高齢者のうつ(地域在住で1〜4%、入院中で10〜12%)や不安症(1.2〜15%)は罹患率が高く、地域や環境の影響を強く受ける。その罹患率は、フレイルの進行に影響することから、高齢化社会の日本では、特に注目すべき疾患の一つである。フレイルとは、健康と要介護の中間の状態を示しており、精神的フレイル(うつ・不安症)、身体的フレイル(サルコペニア)、社会的フレイル(ひきこもり)の3因子が挙げられ、これら因子に適切な介入を行うことで、要介護状態への移行を阻止し、自立した健康な生活をとり戻すことが期待される。これまでに我々は、大脳辺縁系に起因する、てんかんやうつ・不安症の発症が、身体の代謝変化と相関を示す事例を、高齢者やマウスモデルの最終代謝産物である尿中揮発性有機化合物の変化からみてきた。今回のセミナーでは、高齢者とマウスモデルがうつ・不安症の発症に連動して変化を示す代謝経路の類似点やその発生源の可能性を提案する。

金子 貴一 教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科

マメ科植物と根粒菌の共生
16:15~(講演30分 質疑応答15分程度)司会: 加藤

根粒菌は、マメ科植物の根に根粒形成誘導し、共生可能なバクテリアです。宿主植物として知られている作物には、ダイズなどがあります。根粒菌は、根粒内で共生成立して分化すると窒素固定をおこないます。この共生関係は、根粒菌によるアンモニアの植物への供給と植物有機酸などの受け取りにより成立するので、ダイズは、窒素栄養成分の乏しい圃場でも共生系を利用して育ち、収穫できます。根粒菌のゲノムには、窒素固定遺伝子に加え、宿主植物との相互作用関連の遺伝子が存在することから、植物-微生物共生のモデル系として研究が進められています。それらの知見の概要を説明し、Bradyrhizobium属ダイズ根粒菌のゲノムの特徴について紹介します。
日時 11月30日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 15:00~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:30~17:00
次回は1月11日の予定です。(詳細はPOSTおよびホームページで案内します。)
演者:瀬尾 美鈴(先端生命科学科)、川上 雅弘(産業生命科学科)
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