生命科学部 生命科学セミナーを開催します!(12月8日)

12月8日に学内限定の生命科学セミナーを開催いたします。

最先端の生命科学の話題を生命科学部の教員に紹介していただきます。
お時間のある方はぜひご参加ください。
Teamsでのオンラインセミナーになりますので、チームコード(lfjxegp)を利用して入室してください。

棚橋 靖行 准教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科(総合生命科学部 動物生命医科学科)

古くて新しいイオンチャネル研究の世界
15:00~(講演30分 質疑応答15分程度)司会:津下

胃腸の運動は、その管壁を構成する平滑筋が収縮することにより起こります。この平滑筋の収縮には、電位依存性Ca2チャネルをはじめとする様々なイオンチャネルが関与しています。当研究室では、胃腸管の運動がどのように調節されているのかを明らかにする一環として、平滑筋収縮調節におけるイオンチャネルの役割やその制御機構について研究を行っています。最近、注目しているイオンチャネルの1つが機械刺激を感知して開口するPiezoチャネルです。今年度、このチャネルを発見したProf. Patapoutianに対して、ノーベル医学・生理学賞が贈られました。本日のセミナーでは、Piezoチャネルを中心に、イオンチャネル研究の世界の一端をご紹介したいと思います。

津下 英明 教授
京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科(総合生命科学部 生命資源環境学科)

クライオ電子顕微鏡による腸内細菌由来の二成分毒素複合体構造と
そのタンパク質膜透過機構
15:45~(講演30分 質疑応答15分程度)司会 : 棚橋

E型ウェルシュ菌は牛や馬の腸炎を起こすことが知られており、産生する二成分毒素(イオタ)は、宿主細胞内でアクチンのADPリボシル化を行う酵素ユニットIaと酵素成分を細胞内に輸送する透過装置Ibからなる。Ibは膜上で機能的な膜孔を形成し、エンドソームの酸性条件下でこの膜孔を介したIa の細胞内への透過が起こると考えられている。しかし、タンパク質膜透過装置の詳細な構造と酵素成分の輸送機構は不明である。我々はクライオ電子顕微鏡を用いて、イオタ毒素のIb膜透過装置(7量体)の構造とIa-Ib膜透過装置複合体の構造を明らかにした。これはIaが膜孔を透過する直前の姿を捉えたと考えている。一方、ヒトで偽膜性大腸炎を起こすことが知られているディフィシル菌もイオタ毒素類似の二成分毒素CDTを持つ。イオタとCDT、2つの二成分毒素のタンパク質膜透過装置の構造とタンパク質透過機構について紹介する。
日時 12月8日(水)開催(学内限定)
場所 Teamsによるオンラインセミナー(チームコード:lfjxegp)
開場 14:30~(チームコードを利用して入室してください)
開演 15:00~16:30

(セミナーは録画公開はしません。)
次回は2021年12月22日(15時00分開始)です。演者:寺地徹(産業生命科学科)、中村暢宏(先端生命科学科)先生


 
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