MacとWindowsの間でのフランス語ファイルの交換

ファイル交換方法

Windowsのフランス語テキストファイルをMacで読もうとしたり、Macのフランス語テキストファイルをWindowsで読もうとする場合、アクサン文字などの欧文特殊文字が問題になります。
これらの文字は、WindowsとMacでコードの割り当て方が違うので、化けてしまうのです。
この文字化けを避けるには、少なくとも以下のような方法が考えられます(これは、このページの制作者が考えつく方法というだけで、他に色々と良い方法があるかもしれません)。



どの方法で変換するかは、状況によってかなり決まってくるでしょう。例えば、フロッピーに入っているWindowsのフランス語テキストファイルを京都産業大学3号館の情報処理教室のMacで読もうとするなら、ネットスケープを使ってコード変換することになるでしょう。


なお、MacとWidowsとの間でのファイル交換に関する一般的な問題については、例えば、高橋浩子著「ウィンドウズとマックをつなぐ法」(明日香出版)を参照して下さい。ここでは、あくまでもフランス語の欧文特殊文字の問題を扱っています。もっとも、これはフランス語のファイルに限らず、他の言語のファイルにも応用できると思います。

さまざまな言語のテキストファイルをMacと他のOSの間で変換するソフトとしては、MacのTower of Babelが定番です。


このソフトを起動するとウィンドウが現れ、その右上にあるText Conversionで、変換元のコードと変換先のコードを選びます。Macの場合は[Mac Roman]を、Windowsの場合は[Windows Latin1252]を選びます。Windows Latin1250は中央ヨーロッパ文字です。西ヨーロッパ文字の1252を選ぶようにして下さい。


Line Breaksをチェックすると、Windowsの改行コード「CR+LF」とMacの改行コード「CR」を変換します。これをしておかないと、WindowsのファイルをMacで読んだ時、各行の始めに「とうふ」と呼ばれる四角形が現れます。


問題のアクサン文字等の欧文特殊文字を変換するためには、High ASCIIをチェックして、その右にあるメニューからRe-mapを選びます。
後は、変換したいファイルを選択して、[Add]をクリックし、最後に[Convert]をクリックすれば、コード変換が実行されます。


このソフトは、これ以外にも実にさまざまな変換をサポートしています。欧文特殊文字に関しては、アクセント記号等を落としたり、ASCIIコード、TEX、Unicodeにしたりできます。


なお、WindowsのテキストファイルをMacで読むときは、コントロールパネル書類のPC Exchangeで、拡張子.TXTに適当なエディタかワープロを割り当てておくとよいでしょう。ワープロを割り当てるときは、書類のタイプとしてTEXTを割り当てましょう。また逆に、MacのテキストファイルをWindowsで読むときは、ファイル名にあらかじめ拡張子.TXTを付けておくとよいでしょう。


コード変換のソフトが無くても、Mac版インターネット・エクスプローラ、ないしMac版ネットスケープでもコード変換できます。くわしくは、「Webブラウザを使う」を見て下さい。

Microsoft Wordないしワードパッドでファイルを読み書きすれば、欧文特殊文字が化けることなく、MacとWindowsの間でファイルを交換できます。しかも、字体やサイズ、その他の情報まで交換できます。


Wordないしワードパッドで書類を保存するときに、ファイルの種類として[Word文書]を選びます。こうして保存した書類は、MacでもWindowsでも、Wordないしワードパッドを使えば読むことができます。


なお、WindowsのWord文書をMacで読むときは、コントロールパネル書類のPC Exchangeで、Word文書の拡張子.DOCに、アプリケーションとしてMicrosoft Wordを、書類のタイプとしてW6BNを割り当てておきます。また逆に、MacのWord文書をWindowsで読む場合は、ファイル名にあらかじめ拡張子.DOCを付けておきます。


また、Windowsの方で[リッチテキスト形式]で保存しても、Macintosh版Wordで[書式付きテキスト(RTF)]として読むことができます。この場合は、PC Exchangeで、リッチテキストの拡張子.RTFに、アプリケーションとしてMicrosoft Wordを、書類のタイプとしてRTFを割り当てておきます。

Windows上で作ったフランス語の文書をテキストファイルで保存し、これをMacの方でInternet Explorerか、Netscape Navigatorで開きます。


Internet Explorerなら、[表示]メニューから、[文字セット]サブメニューを開き、[欧文(Windows)]を選択します。


Netscape Navigatorなら、[オプション]メニューから、[文書の文字コードセット]サブメニューを開きます。Netscape NavigatorはWindowsの欧文文字コードはサポートしていませんが、[欧文(Latin1)]でもアクセント文字等を正しく表示してくれます。


最後に、テキスト全体を選択して、それをエディタやワープロの新規書類にコピー・アンド・ペイストすれば、コード変換したファイルが出来上がります(Internet Explorerの場合には、[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選び、テキスト形式で保存してもいいですが、Netscape Navigatorでこれをすると、ソースのコードのまま保存されてしまい、コード変換になりません)。

HTMLはプラットフォームに関係ないのですから、この形式にしてしまえば異なるプラットフォーム間でのファイル交換が可能です。具体的には、例えば次のようにすると、MacからWindowsにフランス語文書を移すことができます。


まず、MacのワープロソフトNisus Writer5.0以降でフランス語の書類をHTML形式で保存します。そしてこのファイルをWindows側でWebブラウザを使って開けば、フランス語のアクサン文字等の欧文特殊文字も正しく表示されます。なお、Windowsでは、HTMLファイルの名称には拡張子.HTMを付けましょう。


これを、[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選び、テキストファイルで保存すれば、コード変換したテキストファイルが出来上がります。


但し、oとeの合字は、HTMLでは表せないので、唯の「oe」になってしまいます。


この他にも、HTMLエディタの新規書類を開き、そこにフランス語のテキストをコピー・アンド・ペイストして、HTML文書として保存するという手も考えられます。

pdfファイルもプラットフォームから独立したファイル形式ですから、この形式にしてしまえば、異なるプラットフォーム間でファイルを共有できるはずです。つまり、エディタやワープロソフトで作った書類を、Adobe Acrobatでpdfファイルにすれば、MacでもWindowsでもAcrobat Readerを使って同じように読めるはずです。

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