野村證券(株)提供講座「経済学部 現代証券市場論」で債券市場の役割と投資の考え方を学ぶ

2021.12.01

実務での経験とたとえ話を織り交ぜて講義をされた高橋氏

経済学部では、証券市場における資金調達や運用、リスク管理や今後の動向などについて学ぶ、野村證券株式会社の提供講座「現代証券市場論」を開講しています。この講座では、野村証券の現役社員の方をゲストスピーカーとしてお招きし、金融資本や債券についての基礎知識からSDGsといった社会課題など、幅広い講義が行われています。
今回は京都支店課長の高橋 英樹氏が登壇され「債券市場の役割と投資の考え方」をテーマに講義されました。

(学生ライター 法学部2年次 八木 一真)

 
 

 

高橋氏のお話を聞く受講生
今回の講義では、「債権とは何か」、「債券投資の考え方」について、金利の決定方法や世界的な視点での債券投資について話されました。
はじめに、混同されやすい株と債権の違いについて説明されました。株は投資家から会社に資本金として投資されるため会社に返済義務はなく、投資家は株主として経営に参加する権利が得られることから会社の利益の一定金額が株主に対して配当金として支払われます。一方、債権投資は、債務として取り扱われるため投資家は株主総会での議決権はなく経営に参加する権利はありませんが、会社の利益に関係なく償還期限まで定期的に利息を受け取ることができ、定まった期間で額面金額が戻ってきます。そのような点で、株式投資を行う人の特徴として株価の上がり下がりのスリルを求める人が多く、債券投資を行う人は学者風の真面目な人が多いそうです。
次に、日本とアメリカの金利の比較について説明されました。日本、アメリカ共に短期金利はゼロに近い状況ですが、長期金利ではアメリカは日本ほど下がっておらず、徐々に上がっている状況だそうです。そのため、個人の投資家は外国債券投資に重きを置くのがトレンドだそうです。

講義を受けるまでは、債券投資について知らないことが多く、とっつきにくいイメージを持っていましたが、株と比較することで、すんなりと理解できました。会社の経営状況にあまり左右されないため、株よりもリスクが少なく投資を始めやすいということが印象に残りました。
高橋氏の実際の経験と、たとえ話を織り交ぜながらの講義は、法学部の私でも理解しやすかったです。他学部の学生も履修可能な講座なので興味のある方はぜひ受講してください。

 

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