【国際関係学部】「インディペンデント・リサーチ」履修生の成果報告会が開催されました!
2025.01.24

2025年1月16日(木)、国際関係学部「インディペンデント・リサーチ」の秋学期成果報告会が開催され、国際関係学部3年次の山本 悠斗さんが研究結果のプレゼンテーションを行いました。
「インディペンデント・リサーチ」とは、国際社会や国際関係の諸問題に関して、学生自らが研究課題を設定し、教員の指導のもとで調査・研究を行い、論文等にまとめる3、4年次の「選択科目」です。今回の発表者からは、文献調査と現地調査を組み合わせた説得力のある研究成果の報告がなされました。
(学生ライター 国際関係学部3年次 樋上 智大)
山本さんは「マレーシア・ペナン南部における人工島開拓に伴う経済・社会・環境への影響:マレーシア・ペナン州政府と漁民の方々の考えに着目して」というテーマで、ペナン州における人工島開拓(シリコンアイランド)計画が経済・社会・環境に与える影響について発表を行いました。冒頭では、マレーシアやペナン州の基本的な情報に触れたうえで、この計画がスマートシティ化を目的としていること、またペナン州政府が期待する経済的・社会的利益について説明しました。一方で、この計画に対して漁民の方々が強い反対意見を抱く背景として、漁業活動の制約、生物多様性の損失、マングローブの破壊などの問題が挙げられました。山本さんは、これらの課題について現地調査やヒアリングを基に現状と現時点での問題点、今後想定される課題や問題点をまとめ、丁寧に解説しました。
山本さんの発表後には質疑応答の時間が設けられ、学生や先生方からさまざまな質問や意見が投げかけられました。「調査にあたって言語の壁(特に英語)をどのように克服したか」という質問に対して、山本さんは「このテーマは2015年にペナン州政府が提案を行ったことから先行論文など事例が少なく、またすべて英語文献であったことが特に壁と感じたが、わからない単語をひたすらノートに書き出し、辞書と照らし合わせながら読み進めることで英語力を高めた」と具体的な対処方法を丁寧に説明されました。

