【国際関係学部】国際ビジネス論ⅡにてSHUKAの近藤 健史代表取締役が「リブランディングと海外進出の挑戦」について講演
2025.01.07
2024年12月13日(金)、「国際ビジネス論II」(担当:植原 行洋教授)において、SHUKA/有限会社斗六屋4代目代表取締役の近藤 健史氏をゲスト講師にお招きしました。
(学生ライター 国際関係学部3年次 古家 一輝)
当日の講義の流れは、学生から近藤氏に向けて2つのグループがプレゼンテーションを行い、近藤氏と植原教授からフィードバックがなされ、その後に近藤氏の講演といった内容でした。
今回のプレゼンテーションは「SHUKAの海外進出戦略」がテーマでした。「SHUKA」は甘納豆の会社である斗六屋の種菓子を、古くて新しい種菓子ブランドとして「リブランディングする」をコンセプトに近藤氏が考案し、注目されています。

最初のグループは、日本を訪れたインド人観光客を対象とし、日本酒とコラボレーションをしてペアリングのおつまみとしてSHUKAの種菓子を提供する、といった京都の日本酒産業と観光客増加に着眼点を置いた戦略でした。
そしてもう一つのグループは、日本に進出しているフランスの「アンジェリーナ」というカフェとSHUKAのコラボレーションという内容でした。このグループではフランスの「紅茶を飲む文化」に注目し、その習慣とSHUKAの種菓子を結びつけた戦略でした。
どちらのグループもコラボレーションに注目した戦略で、フィードバックでは「話を聞いていてイメージが浮かぶ。現実的ないい戦略である」とお褒めの言葉をいただいた一方で、「相手のメリットがなければコラボレーションは難しい」と経営者の視点からのご指摘もいただき、グループプレゼンをした学生だけでなく、聞いていた学生も参考になる内容でした。
そしてもう一つのグループは、日本に進出しているフランスの「アンジェリーナ」というカフェとSHUKAのコラボレーションという内容でした。このグループではフランスの「紅茶を飲む文化」に注目し、その習慣とSHUKAの種菓子を結びつけた戦略でした。
どちらのグループもコラボレーションに注目した戦略で、フィードバックでは「話を聞いていてイメージが浮かぶ。現実的ないい戦略である」とお褒めの言葉をいただいた一方で、「相手のメリットがなければコラボレーションは難しい」と経営者の視点からのご指摘もいただき、グループプレゼンをした学生だけでなく、聞いていた学生も参考になる内容でした。


講義の後半では近藤氏が家業を継ぐ決心をした経緯について語られました。実は幼い頃、友達から「甘納豆屋」といじられた経験もあり、家業である甘納豆を嫌っていたという告白が近藤氏からありました。しかし、学生時代に家業を手伝ってみると「意外といい商売だ」と感じるようになったと言います。毎年、甘納豆を楽しみにしているお客さんがいて、感謝される喜びを知ったこと、そして自分の学費が甘納豆を売ることで支えられていることに気付き、甘納豆への感謝の気持ちが芽生え、家業を継ぐ決意を固めました。しかし、甘納豆は古臭くネガティブなイメージがあると感じ、伝統を守りつつネガティブなイメージを払拭し、新しいブランド「SHUKA」を創出しようと決意しました。「甘納豆を通して世界に貢献したい」と語る近藤氏は、地元の在来豆を使うことで生産者に還元し、健康や環境への貢献、さらには日本のお菓子文化を海外へ広めることも視野に入れています。


講演の最後に近藤氏はSHUKAブランドの未来についても語りました。甘納豆を通して「食べる楽しみ、知る愉しみ、育てる愉しみ」を提供し、購入者に安らぎを感じてもらえる空間作りを目指しているとのことです。今後は2025年の大阪・関西万博の盛り上がりを活用することや、豆からできた「ジェラート」で海外のコンテスト入賞を目指し、イタリアへの出店も視野に入れています。そのために日本国内で外国人観光客向けにテスト販売を行う予定です。
近藤氏は柔軟な発想は「移動した距離」によって生まれると考えているそうで、実際に遠く離れたイタリアを訪れたことでジェラートという新たなアイデアが浮かんだといいます。伝統の中に新しさを取り入れながら、種菓子の可能性を広げていく近藤氏の挑戦に、多くの学生が刺激を受けた講義となりました。
SHUKA Webサイト:https://shuka-kyoto.jp/
近藤氏は柔軟な発想は「移動した距離」によって生まれると考えているそうで、実際に遠く離れたイタリアを訪れたことでジェラートという新たなアイデアが浮かんだといいます。伝統の中に新しさを取り入れながら、種菓子の可能性を広げていく近藤氏の挑戦に、多くの学生が刺激を受けた講義となりました。
SHUKA Webサイト:https://shuka-kyoto.jp/