【文化学部】新緑の鴨東岡崎で京都の近代を考えるフィールドワークを開催しました。
2025.05.08
2025年5月1日、文化学部京都文化学科の「京都文化基礎演習」、「京都文化演習Ⅰ」、「京都文化演習Ⅱ」(担当:笹部 昌利准教授)、総勢25人が合同で、東山区岡崎地域の史跡の踏査と京都市勧業館「みやこめっせ」において開催中の第43回 春の古書大即売会への参加を目的とするフィールドワークを開催しました。

今回のフィールドワークは、平安神宮と琵琶湖疎水が岡崎地域でどうして創られたかを考えるという趣旨でとりおこないました。笹部准教授より、平安神宮について、1895(明治28年)に開催された第四回内国勧業博覧会の内容から紐解いて説明がなされ、現在の平安神宮は、博覧会のパビリオン的役割を持ちえたことを学び、2025年現在、大阪市で開催されている2025大阪・関西万博と重ねてイメージするように求められ、近代都市の発展とイベントとの相互性について考えました。
琵琶湖疎水については、近代の京都に存在した諸問題について説明し、産業発展、交通インフラ建設、都市衛生と市民の安全を確保するべく、琵琶湖から京都へと繋がる運河の建設が企図され、明治末年に完成をみたことについて説明され、さらに琵琶湖疎水記念館における展示を観覧し、近代都市化していく京都の様相について学習しました。
文化学部では、学生による読書が推奨され、ブックマラソンなどの試みが例年なされていますが、春の古書大即売会への参加も、学生が本に向き合う機会とするためのものです。古書大即売会に参加するにあたり、笹部准教授より「自身の学びにつながる珠玉の1冊を見つけよう」との声かけがあり、広大な会場に多数出店された古書店ブースを巡り、それぞれ精力的に探索していました。大半の学生は大規模な古書イベントの参加は初めてであったとのことで、掘り出し物を見つけた学生は、「次回も是非参加したい」と話していました。

