【文化学部】京都を巡る周遊観光を企画してみよう!! 中野 宏幸教授のゼミで、企業・行政の方をお招きし、発表会を行いました

2025.01.21

文化学部京都文化学科 中野 宏幸教授の「観光文化演習ⅠB(3年次生)」は、1月9日、大阪・関西万博をきっかけとして、「京都(府域・市域)を巡る「周遊観光のあり方」を考えてみよう」とのテーマの下、発表会を行いました。今回は、4つのグループが発表し、参加していただいた企業・行政の方からコメントとアドバイスをいただくとともに、ゲストの方と中野教授の評価の集計によって、高評価のグループの表彰を行うものです。

グループ発表の様子

今回はゲストとして、JR西日本京滋支社京都交流推進委員会の小杉 晋哉氏、関西エアポート地域連携部の花﨑 由季子氏、京都府商工労働観光部の土江 翔太氏、国土交通省近畿運輸局観光部の小林 郁子氏に参加いただきました。
学生からは、大阪・関西万博2025の開催を踏まえ、万博のテーマに沿った「命と環境」に触れるモデルルートの提案、美山や福知山などにおける食を契機とした京都府域の活性化、特別感のアピールあるいは話題性のある情報発信、データに基づく情報提示による企業・地域との信頼関係の構築といった提案がありました。また、自然災害時対策としての外国人向けアプリの認知度向上や言語の壁を越えた情報発信の重要性が示されました。
第1位となったグループは、自然や食、歴史文化を体験するリピーター向けの旅として、需要・ビジネス性・独自性を生かしたアドベンチャーツーリズムや地域の暮らしを知る旅の提案とあわせ、外国人が現地で使用するツールを活用した情報発信、キャッシュレス決済への対応、外国人観光客への通訳を行う学生ボランティアの募集、外国人目線でのプランの企画などの提案がありました。

ゲストの方々と中野ゼミ

発表後、ゲストの方々からは、「フィールドワークなどの知見を存分に組み込んださまざまなアイデアが盛り込まれており、どの発表も大変興味深かった」、「外国人の目線に立って、日本にはまだ根付いていない周遊観光をとらえ、外国人の旅のスタイルを考えながら企画した素晴らしいものであった」などのコメントをいただきました。また、「わかりやすい構成と話し方で、こうしたことが社会に出てから重要なものとなる」「グループ活動で培った幅広い学びと経験をこれからのキャリア形成に生かしてほしい」などの実践的なアドバイスもいただき、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

ゲストの方からコメントをいただく様子①
ゲストの方からコメントをいただく様子②

学生からは、以下のような声が聞かれました。

  • 学びの発表について、実際に現場で活躍している方々からのフィードバックをいただき、これまで気づくことができなかった知見を得ることができた。
  • 私たち大学生が持つ想像と実際働く中での現実を照らし合わせることで、新たな視点を獲得でき、自分自身としても成長できたと思う。
  • 日本での周遊観光の難しさなどさまざまな課題が浮き彫りになる中、学生ならではのアイデアを出そうと活動でき、主体的に理解を深めることができた。
  • 民間・行政の最前線の方から、広域的な観光振興や情報発信の課題について伺うことができ、大変勉強になった。
  • 自然災害時の避難方法といった訪日旅行客の防災意識に関する課題が幅広く提示され、防災面を考慮した観光プラン作成の重要性を改めて認識した。

4年次の卒業制作に向け、社会の動向や事象の変化への感性を磨きつつ、さらに創造的思考力を育んでほしいと思います。

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