【経済学部】岡山県赤磐市で「地域活性化フィールドワークII」政策提言発表会を実施しました
2025.03.10
経済学部で開講されている「地域活性化フィールドワークII」は、岡山県赤磐市をフィールドに、同市の経済について、地域の方々の話を聞いたり実地に調査をしながら、経済学的思考に基づいて政策提言をする科目です。4月の開講以降、政策提言テーマとして世代間交流と助け合いによる住みやすいまちづくり、空き家利活用の促進、の2つを設定して学修に取り組んできました。そうした活動の仕上げとして、去る2月18日(火)に、赤磐市役所にて政策提言発表会を実施しました。
まちづくりについては、赤磐市の大型団地では多くの年配世代と子育て世代が隣り合って暮らしている特徴を生かし、両世代がイベントなどで交流して信頼関係を築くとともに、年配世代の困りごと(パソコン・スマートフォン操作、力仕事など)と子育て世代の困りごと(子どもの習いごと送迎、一時預かりなど)をポイントを介して助け合えるアプリ「おたすけももちゃん(仮称)」の開発・利用を提言しました。空き家の利活用については、空き家対策と終活支援をパッケージ化・ワンストップ化する「人生会議デラックス(仮称)」の実施、空き家ポータルサイトの設置、県外からの移住者だけでなく市内・県内での住み替え層にも訴求する空き家バンクの強化策などを提言しました。特に空き家対策については、本科目の提言がきっかけとなり、赤磐市の空き家バンクと全国版空き家バンクとの連携が実現しました。
受講者は、それぞれのテーマについて、一年間を通じてさまざまな制度や事例を調べたり、関係者にインタビューをしたり、市役所の担当部署と議論したりといった学修を進めてきました。教室の中だけでは触れることのできない、貴重な学びを得たと思います。本科目にご協力いただいた赤磐市民の皆さま、赤磐市役所の方々に心よりお礼申し上げます。

