【理学部】数理科学科 勝股審也教授が参加する研究グループが「令和6年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「科学技術賞(研究部門)」を受賞しました

2024.05.15

文部科学省が2024年(令和6年)4月9日(火)に発表した「令和6年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「来るべき情報技術の社会的信頼を担う数理的ソフトウェア研究」の業績により、蓮尾一郎国立情報学研究所教授、石川冬樹同准教授、勝股審也京都産業大学理学部教授の研究グループが、「科学技術賞(研究部門)」を受賞しました。

この研究グループでは、物理・情報システムの安全性を保証する方法として、プログラムを必ずしも経由しないような、実効的な信頼性保証の方法の確立に成功しました。具体的な成果例としては以下のようなものが挙げられます。

成果例1:数学的理論基盤および包括的ソフトウェア研究体制を活用して、自動運転車の安全性を数学的に証明する実効的手法を初めて提案した。
成果例2:抽象代数学の一種である圏論を用いることにより、構造化ニューラルネットワークの学習アルゴリズムを、数学的に正しいことが示せるような方法で導出することに初めて成功した。

勝股教授は特に後者の研究成果に大きく貢献しています。

勝股教授のコメント

この度は名誉ある科学技術賞をいただき大変光栄に存じております。研究を共にした先生方、メンバー、スタッフの方々に心より感謝申し上げます。ERATO蓮尾プロジェクトにて物理応用システムの検証の基礎に貢献する理論の開発に携わって参りました。システム開発の基礎に関する数理的なアプローチが評価されたことは望外の喜びです。今後も教育・研究により一層精進する所存です。

主要論文

過去3年間での理学部教員の受賞歴

2022年度
2023年度
PAGE TOP