【国際関係学部】外交講座:トランプ新政権でアメリカはどう変わる?-外務省北米局松前秀昭氏から学ぶ
2024.12.25
12月10日(火)3時限目、国際関係学部「外交論Ⅱ」(担当:高原 秀介教授)の授業の一環として、外務省北米局北米第一課課長補佐の松前秀昭氏にお越しいただき、「現代アメリカと日米関係」というテーマのもと、日米関係の現状やアメリカ大統領選の争点、トランプ新大統領についてご講演をいただきました。
(学生ライター 国際関係学部3年次 小林 学人)

ご講演の中で松前氏は、日米関係は双方にとって重要であり、日米同盟は、日本の外交・安全保障の基軸であり、インド太平洋地域、そして国際社会の平和と繁栄の基盤だとご説明くださいました。日米両国は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を共に維持・強化するグローバル・パートナーであり、この関係は安全保障、経済、技術、人的交流といったものを軸に様々な要素が密接に関わりながら構成されているそうです。
2024年11月に行われた大統領選では、共和党のトランプ氏が民主党のハリス氏を下し、大統領に返り咲くことが決まりました。トランプ氏が勝利した要因について松前氏は、物価高やバイデン政権時代に増加した不法移民の問題など国民が不満に感じていたことを、「アメリカ第一主義」を掲げ、指導力と現状打破を掲げるトランプ氏なら解決してくれるのではないかという国民の期待感が票に反映されたのではないかとご説明くださいました。
今回のご講演で松前氏は、トランプ氏が新大統領になることで米国の外交方針に多かれ少なかれさまざまな変化が生じるだろうと予想されつつ、強固な日米関係については揺るがないし、そのように外務省も取り組んでいきたいと述べられました。

今回のご講演を通じて、アメリカ大統領選の結果の裏側にあったアメリカ国内の事情や、改めて日米関係の重要さを認識しました。アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏と日本が、今後どのような関係を築いていくのか注目していきたいです。
外務省外交講座のWebサイト:https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/page3_000190.html
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