【国際関係学部】日本市場にハラールビジネスを普及させるには⁈ 4カ国での実態調査で得た新たな視点
2024.11.01
学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、「東南アジア諸国での日本企業によるハラール食品ビジネスの実態調査」をテーマにインドネシア・マレーシア・ベトナム・タイを訪問し研究を続けている、国際関係学部4年次の松宮 来瞳さんにお話を聞きました。
今回は、「東南アジア諸国での日本企業によるハラール食品ビジネスの実態調査」をテーマにインドネシア・マレーシア・ベトナム・タイを訪問し研究を続けている、国際関係学部4年次の松宮 来瞳さんにお話を聞きました。
「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください
私は昔から英語を学ぶことが好きで、洋楽を通じて海外の文化や生活に興味を持っていました。将来は英語を使った仕事をしたいと考えていましたが、高校生の時に進路を決める際、英語教育が普及している現状を見て、英語だけでは十分ではないと感じました。そのため、英語に加えて何か新しい分野を学びたいという思いが強まりました。そんな中、政治や経済、共生といった多様な分野を英語で学べる国際関係学に魅力を感じ、国際関係学部への進学を決めました。
今、注力している取り組みは何ですか?
現在、私は日本市場にハラールビジネスを普及させるための戦略や可能性、課題について研究をしています。
今回、イスラム教徒が多く、日本企業も多く進出している東南アジアに注目し(一社)一枝会が運営する「行ってみ!チャレンジ」の支援金を活用して、インドネシア・マレーシア・ベトナム・タイに渡航しました。現地では、日系企業やJETROにおけるハラールビジネスに関する聞き取り調査や、スーパーやショッピングモールでの市場調査を実施し、東南アジア諸国におけるイスラム教徒が多い国とそうでない国でのハラールビジネスの違いについて調査しました。
今回、イスラム教徒が多く、日本企業も多く進出している東南アジアに注目し(一社)一枝会が運営する「行ってみ!チャレンジ」の支援金を活用して、インドネシア・マレーシア・ベトナム・タイに渡航しました。現地では、日系企業やJETROにおけるハラールビジネスに関する聞き取り調査や、スーパーやショッピングモールでの市場調査を実施し、東南アジア諸国におけるイスラム教徒が多い国とそうでない国でのハラールビジネスの違いについて調査しました。
その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください。
3年生の夏休みに「国際キャリア開発リサーチ(CDR)」のプログラムでマレーシアへ2週間のインターンシップに参加した際、お土産としてお菓子を選ぼうとしたところ、日本ではイスラム教徒の方が安心して食べられるハラール認証付きのお菓子がほとんど見つからないことに気づきました。この経験をきっかけに、ハラール認証の有無による違いや、各国で異なるハラール認証の存在に興味を持ち、次第にハラール認証やハラールビジネスへの関心が高まっていきました。
さらに、世界に16億人ものイスラム教徒がいるにもかかわらず、日本ではハラールがなかなか普及していないことに疑問を抱き、ハラールビジネスを日本市場に広めるためにはどうすればよいのかを研究テーマにすることにしました。その一環として、東南アジアにおける日系企業のハラールビジネスの取り組みを調査し、日本市場への普及に向けたヒントを得るため、「行ってみ!チャレンジ」に応募し、支援を受けて現地調査を行いました。
さらに、世界に16億人ものイスラム教徒がいるにもかかわらず、日本ではハラールがなかなか普及していないことに疑問を抱き、ハラールビジネスを日本市場に広めるためにはどうすればよいのかを研究テーマにすることにしました。その一環として、東南アジアにおける日系企業のハラールビジネスの取り組みを調査し、日本市場への普及に向けたヒントを得るため、「行ってみ!チャレンジ」に応募し、支援を受けて現地調査を行いました。
参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気付きは?
今回の経験で大きく感じたのは、まさに「百聞は一見に如かず」ということでした。4カ国共に、事前に抱いていたイメージとは大きく異なり、驚くことが多くありました。特に、同じイスラム教徒が多い国であっても、その宗教的な順守の度合いに差がある点には強い衝撃を受けました。また、首都圏の都市化が進んでおり、高層ビルの多さや、バンコクやクアラルンプールでの鉄道網の発展など、実際に足を運んで初めてわかることがたくさんありました。
さらに、若者と高齢者の間で日本企業に対するイメージが異なることや、日本企業の存在感が低下している現状を目の当たりにし、ハラールビジネスの課題だけでなく、日本企業が直面するさまざまな課題にも気づかされました。現地を訪れることで得られた学びや気づきは非常に多く、実際に行動してこそ得られる価値があると改めて実感しました。
国際問題を考えるうえで、普段から心掛けていることはなんですか?
国際問題は非常に複雑で、正解が一つに絞れないことが多いと感じています。だからこそ、さまざまな情報源を活用して多角的に物事を捉え、その背景にある要因を理解しようとすることが大切だと思います。異なる視点や立場の意見を知ることで、自分の考えをより深めることができると感じています。
また、小さなことでも疑問や興味を持つことが重要だと考えています。日常の些細な疑問が新しい発見や学びにつながり、結果的に国際問題への理解を深める助けになると思っています。こうした姿勢を大切にしながら、自分なりの視点で問題を考えていきたいです。
また、小さなことでも疑問や興味を持つことが重要だと考えています。日常の些細な疑問が新しい発見や学びにつながり、結果的に国際問題への理解を深める助けになると思っています。こうした姿勢を大切にしながら、自分なりの視点で問題を考えていきたいです。
今の活動を通して、今後の抱負、また将来につながること・つなげたいことは?
今回の活動を通じて得た経験を基に、社会人になってからも様々なことに興味を持ち、挑戦する姿勢を大切にしていきたいと考えています。新しいことに取り組むことで自己成長を促し、周囲にポジティブな影響を与える存在でありたいと思っています。
また、ハラールビジネスに関する調査を通じて出会った多くの方々とのつながりは、私にとって非常に貴重な経験となりました。インタビューを通じて、実際のビジネスの現場や異なる視点を知ることができ、学びの深さを実感しました。これらの出会いを大切にしながら、卒業論文の執筆においては、ハラールビジネスを日本市場に普及させるために、国民性や宗教といったビジネス面だけでなく、多角的に分析を進め、自分らしい答えを導き出したいと考えています。
国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)の皆さんへ一言
国際関係学部を通じて、好奇心旺盛で意欲的な仲間たちと出会うことができました。共に新しい価値観を知り、日々多くの学びを得ていることに、とても刺激を感じています。また、親身に挑戦を後押ししてくれる先生方が多いことも、この学部の魅力だと感じています。
大学の4年間は本当にあっという間です。だからこそ、さまざまなことに挑戦し、充実した楽しいキャンパスライフを送ってほしいと思います。国際関係を学ぶことで得られる経験や人との出会いは、皆さんの未来に大きな影響を与えるはずです。ぜひ、自分の興味を広げながら、思い切り楽しんでください。
大学の4年間は本当にあっという間です。だからこそ、さまざまなことに挑戦し、充実した楽しいキャンパスライフを送ってほしいと思います。国際関係を学ぶことで得られる経験や人との出会いは、皆さんの未来に大きな影響を与えるはずです。ぜひ、自分の興味を広げながら、思い切り楽しんでください。